名馬会ダョ全員集合２１９（クリークが免許取得！？）

１９９０年…春の天皇賞馬

「理容室 スーパーユタカ」

□□

『………。』
『………。』

『オイなんだよ話ってのは…俺も忙しいんだ』
『どこがだよマーチの坊主騒動から…めっきり客足無いじゃないか』

『お前が来なけりゃあのまま坊主ブームだったぜ』
『自信持って床屋続けてほしいんだよ俺はさ…』
『自信あるぞバリカンならな』

何もわかってない


『はぁ…無免許営業がバレたら閉店だけじゃ済まないんだよ』
『どうしろってんだよ』

無免許のクリークに無免許のオグリが指導

□□

『とりあえずさ〜真っすぐに切ってみてよ』
『…こ…こうか…』
『おぉ出来るじゃんか〜』
『あぁ…』

『じゃあここを軽めに』
『…うっ……よしよし…軽いか』
『おぉ〜上手い出来るんじゃん』
『そうか…免許取ってみるかな…』
『新装開店しよー人気店になるぞ』


クリークは頑張って勉強した□


□ □

『うーん…これがこうと…』

（頑張ってるな頑張れクリーク）


そして


□

『クリーク〜どうだった』
『それがな…』
『ダメだったか落ち込むなよまだチャンスはあるさ』
『じゃーーーん』



「バリカン技術１級合格 スーパークリーク殿」






『……。』
『どうしたぁ言葉も出ないか感動したな』

『ねぇ……』
『ん』
『バカ…お前…バカ』
『なんだとオグリテメェが免許取れって言ったんだぞ』

『誰が坊主の技術を高めろって言ったんだよ前と変わらねーだろ〜』
『違うんだな〜♪見てろよ』


□ □

『でゃあああ〜〜シンプル野球部坊主』



『いゃあああ〜〜EXILE風オシャレ坊主』



『あちゃあああ〜アシンメトリー』



『ちゅわわわ〜尻尾もオシャレにただしお尻が丸見え坊主』

□

『……んでお客は来たのか』
『まだ…』
『あっそ□…』

『オグリ……なんで俺を名馬会に入れてくんねーの』
『一緒に働きたくないから（キリッ）』


天皇賞まであと五日