名馬会ダョ全員集合２２６（越えてはならない壁）

朝からこの方…ピリピリしている



「ぴんぽんぱんゴールドアリュール至急副会長室まで来いぴんぽんぱん」


トントン

『入れ』

□ □

『お呼びですか』
『エスポワールシチーは見事だったな』
『あっ、ありがとうございますかしわ記念のデータは後日部長から…』

『有終の美とゆう事で良いな』
『シチーがですか帝王賞か秋に備えて…』
『…貴様…何を考えている』
『いや』

『エスポワールシチーはＧ１を６勝…スマートファルコンは５勝だな』
『副会長』
『サラブレッドたるもの常識をわきまえろと言ってるんだ』

『いや…お気持ちは解りますが２頭ともまだ走れますゆえ』
『何度も言わすな名馬会１０個条の最後は何と書いてある』

『Ｇ１は６勝まで…』
『貴様だけじゃない…息子達の将来に関わるぞ』
『しかし副会長…記録はいつか越えられますヴァーミリアンが…』
『知らんなぁそんな馬は〜』

『ひぃ』

『野球の王貞治はどうだ５５本の本塁打記録…並んでも抜いた選手はいないこの世にはな…越えてはならん壁があるんだ』
『はぃ…』
『解ったら引退させるよう連絡しろ』

相変わらずの横暴ぶり□


□□

『シチーに何て言うんだよ…復活した途端引退しろってか』
『アリュールさん…でしたよね』
『ブエナちゃんよく名前解ったね』
『どうしたんですか顔色悪い』


かくかくじかじか…


『私に任せてください』


トントン

『失礼しまぁーす』
『入るな今は忙し……ブエナちゃーん』
『副会長〜〜アリュールさんイジメてるでしょ』
『ブハハ〜あいつの息子が調子に乗ってるんだ』

『副会長…怒っちゃ嫌っ（泣）ワタシは副会長の笑顔が好きなのぉ〜』
『ニカッ…こうか』
『Ｇ１を何個勝とうが……副会長がNo.1ですぅ』

『ブッ…ブッ…ブハハハハハ〜〜そうかそうか』
『だ・か・ら□…許してあげて□』
『許そう許そうＧ１なぞ何勝しても構わんわ〜』
『ねぇ〜〜ブエナねっ欲しい服があるの〜』
『買ってやる買ってやるブハハハハハ〜〜』


□

『皆さん…ボクは喜んで良いんですかね』