名馬会ダョ全員集合２４６（会長！クーラーを買って）

早いもんで７月



□ □

『んん…』
『会長コーヒーでございます』
『んんん…ありがとうラモーヌちゃん』
『どうなされたんです？外を眺めて』

『んん…７月じゃ…早いのぅ』
『ホントですね〜もう一年の半分』
『んん…今年も氷を吊そう』
『は…はい』

その頃


□□

『副会長コーヒーです』
『ご苦労』

カチャ…

『はい』
『缶コーヒーなら自分で買うわ秘書だろ貴様』
『申し訳ありません…見てくださいよ〜マシュマロが川崎で走った時の写真』

『…地方で４着のクズ馬かこの姉にしてあの妹だな』
『私と同じで真っ白』
『貴様と同じでうっすらバカに違いない』

□□ □

『父上〜』
『なんだ』
『今年も社内に吊す氷の準備をお願いします』

『くっ…まったく…なぜクーラーの一つ買わないんだ』
『いや〜毎年言いますが…会長のご意見で』

『あの老いぼれの現役時代は５０年近く前だぞ』
『しかし…会長が…』
『貴様はこの偉大なる皇帝の息子だ会長会長って…あんなミイラの何が怖い』
『…』
『今年はクーラーを買う』


皇帝怒る（いつも）



□□ □□

『んん…副会長がのぅ』
『どうします？会長』
『お父様もクーラーを使ったらどうですか？』

『んん…夏は氷じゃ…暑さを凌ぐには氷を吊すんじゃ…』
『まったく頑固ですね〜お父様も』


そして□


□□ □

『会長会員達からもクレームが出ています…我が社だけですぞ社内に氷を吊してるのは』
『んん…伝統は守る』
『…毎年溶けた氷で滑る会員もいます』
『んん…ならばクーラーの良さとは何じゃ』

『あっという間に涼しくなり各馬好み温度設定を出来る氷は溶けたら終わりです』
『んん……』
『会長も高齢です昔のように無理をしてはなりません』
『んん…』
『…』




『んん…一つだけじゃぞ…』
『会長…ありがとうございます』



三日後


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『んん…ミホ、ラモーヌちゃん…涼しいのぅ』
『ホントに涼しい〜〜』
『お父様もようやくクーラーを使えるように』
『んん…』
『ふぅ〜〜たまには副会長の助言を聞いても』
『んん…バカもたまには役に立つ□』




□□

『…なぜ会長室に付けた』
『会長がそうしろと…』
『…暖房にして日干しにしてやれ』
『父上…絵文字絵文字』

今年も名馬会は氷を吊します