初代Ｍｒ．ＴＣＫの話

大井開催が始まった
雨が降った事もあり…初日を見る限りは前残り。前開催で不発に終わった先行馬を見直し、漁夫の利を得た差し馬は慎重に…
と思えば最終でキング石崎がケツ強襲したり…

さて父方で代々続く大井競馬場への関わりの深さ

最近聞いた話ですが曾祖父も無類の博打打ち既に４代続いてる


父方の爺ちゃん□初代Ｍｒ．ＴＣＫ
とび職・親分肌・博打打ち…となれば皆様の想像通りの風貌

ホリの深い顔は意外と二枚目で婆ちゃんはお嬢様でお見合いでした
ケンカ好きで…兄弟一の荒くれ者不良筋とも…etc


戦争から帰って来た時も「なんで死ななかった」

と残念がられたそうです

そんな爺ちゃん大井競馬場が誕生戸越の実家からチャリで３０分
これが良くなかったね（笑）

縁あって婆ちゃんは場内の計算係の仕事に就くさらに婆ちゃんの妹が入口の受付、叔父の奥さんは清掃係で今も現役


男たちは通って馬券を打つだけ大井競馬場が好き
親父がそうだったように…爺ちゃんも叔父や親父を大井に連れて行った何を教える訳じゃなく、ただ一緒にレースを観ていたそうです
他にも競艇・オートレース・麻雀・花札……賭け事は全て俺は競馬以外はやりません

浮浪者・酔っ払い・不良筋しか居ない場内コーチ屋にノミ屋も……学生やＯＬが多数来る今の大井とは違う


爺ちゃんは出目を読む予想が好きでした□
まぁ草競馬…昔っからいろいろあった（コラ）今で言うサイン馬券

１枠→２枠・１枠→３枠・２枠→４枠・２枠→５枠…日の流れを読む
実は今も続いてたり

特に赤い帽子の３番まぁ爺ちゃんが死んですぐの開催で…３枠祭りになったのは今だにビビる話（笑）

晩年までいつも４号スタンドで、冷や酒に焼鳥だのおでんだのつまんでたあと磯辺焼きも好き
実は爺ちゃんも胃が３分の１しか無かったらしい…胃ガンも代々続いているとは笑うしかない


何度か…親父と行った時に遭遇した

『爺ちゃ〜〜ん』
『チョーノ来たのかぁ〜今川焼き食うか』
『うん…』


あんこ嫌いの孫によく買ってきた俺は焼鳥が食いたいのに



７０過ぎた時に酔っ払って若者二人にのされた事も
翌日腫れた顔で探しに行くとゆうから始末が悪い（笑）

最期の時も大井開催が近づき入院中に点滴を抜き大流血…意識朦朧の中抜け出した婆ちゃんや叔父さんが必死に止めた…身内が解らなくなっても大井の予想はしていた



今も一人で大井に行く時はたまに４号スタンドまで歩きます…
爺ちゃんと同世代のレジェンド達□あの場所だけは時間が止まってる……
今にも冷や酒片手に薄汚れた作業着の爺ちゃんが出て来そう□



去年書いた日記…一回だけ…エルウイングで爺ちゃんの『匂い』がしたヘアトニックと作業着の独特な匂い
ふと振り返ったくらいこの日は不調で最終は乗り気がしなかったが

マークシートを２度塗り間違えたまた間違え…３度目で確信

そのまま投票したら的中□５０倍を超える配当枠の３〜７ね（また３枠）

帰りにワンカップと６Ｐチーズ（爺ちゃん好物）をお供え親父に話したら、鼻で笑われた

爺ちゃんは今でも大井で遊んでるんだよよ□孫が一人で来るのをどう思ってんのかなぁ