名馬会ダョ全員集合２６８（２７年目の乾杯）

この２頭の仲直りは名馬会の悲願である




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『貴様ぁ今…私を追い抜いたな』
『いや…急いでますんで…』
『あれから２７年…まだ解らんのか』


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『何階だ…』
『７階ですが…』
『…』
『押してくれないんですか？』
『誰が押すと言った』

うぃーーん

『…』
『……。あの副会長…』
『ん…』

『今日…一緒に呑みませんか…』
『…バカが誰が貴様と』
『２７年分の…謝罪を…お願いです』
『ふん…』

こんな時に限り暇なモノ



居酒屋 野山

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『ありゃま〜ダイナ♪珍しい客連れて来たな』
『アンバーさん…和解などしておりません』
『まぁまぁ酒は楽しくがモットーだからよぅ』


『副会長……遅ればせながら自分を名馬会に入れてくださり…ありがとうございました』
『…貴様が勝手に入った事だ……認めた訳じゃない』
『一発屋部門…活動もロクにしないのに廃部にせずに存続させて頂いて』
『くっ…別に貴様の為ではない』


『元は作家として活動していた自分…恥ずかしながら「アイツは泣き虫」でベストセラー。ホントは書きたくなかった本です』
『もう忘れたわ』
『いえ…自分も苦しかったんです貴方のようなスーパースターを差し切り…結果として勝った事が』

『…』
『貴方は皇帝、最強馬と持て囃され…私は「皇帝に勝った馬」これだけです』
『私は負けてないただ油断しただけだ何度言ったら解る』

『解っております…有馬では大差を付けられ、あれがマグれなのは百も承知』
『ふん…』

『解ってください貴方は強い…強すぎる……そんな貴方を破った私の苦しみを』
『………』
『悩みからのストレスで…札幌で騎手を振り落としたりしましたもう自分がどうして良いか…』


『ルーちゃん〜ダイナは悩んでたんだぜぇ〜アンタに勝っちまった事が、どんな重圧か解るかい？』
『…大将』










『ギャロップダイナに…ニンジン酒……ロックで』
『はいよ』
『副会長…』


『許した訳じゃない……だが私も…意地を張りすぎたようだ…これは私の気持ちだ…釣りはいらん』
『１００円足りねぇよ』
『…またな』





『目が潤んでたなぁ〜ルーちゃん』
『アンバー兄ぃ…』
『気持ち伝わったみてぇだな』

『ニンジン酒…飲めないんだよね』
『えっ』


翌日




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『貴様ぁまた…』
『すいません』
『…フッ…』




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『貴様は許さ〜〜ん』



『ヴァ〜〜ミリワッショ〜〜〜〜イ』

副会長も良い所ある□