名馬会ダョ全員集合２８０(ゆとり世代のワンダー君)

それは凱旋門賞が終わった頃



『くそ〜〜；もうちょいだったよな』
『アタマだよアタマ…悔しい〜』

『末脚が凄かったですね〜♪』
『だよね……誰？』
『えっ？』


ズルズルズルズル…

□□

『なんだよパパ〜』
『何考えてんだ現役馬が名馬会本社に立ち入るなんて』
『えっ？引退したよこの前』
『引退なんかどうでも……引退！？』

セイウンワンダーである


『いつの間にお前秋に復帰するんじゃないの？』
『腱が切れてさ〜』
『面接したのかよ？』

『いや…今日来たらさ〜みんな凱旋門賞凱旋門賞って騒いでてさ入ってけなかった』
『そんでずっと紛れてたのかよ影薄すぎだ…』
『パパと働けるかな〜』

『決めんのは会長と副会長だったく前代未聞だよ』
『まったくどうしてくれんだよ』
『お前だよバカ』

面接

□□□□□

『てな訳でして…息子です』
『ふん名を名乗れ』
『セイウンワン…』
『知らん』

『んん…履歴書……ほぅ朝日杯フユーチユーリーテーSを勝ったんじゃな』
『はい名馬ですよ』
『くだらん皐月賞も菊花賞も３着だとロクなもんじゃないな』

『まぁ…そうですね』
『んん…早熟部門か……それにしては言葉使いは丁寧じゃな□』
『会長エプソムカップを勝っております』
『一応早熟じゃないですよ♪ちゃんと成長しました』

『バカがエプソムカップなどそこらの平場だ…貴様のような中途半端な馬が１番困るのだ』
『んん…短距離G１しか勝っとらんなら…短距離部門しかなかろう』

『えぇ〜〜パパは中長距離とマル外ですよ一緒に…』
『グラスは有馬や宝塚を勝ったんだ貴様とは違うだろうが』
『はいはい…』
『ハイは一回で良い』

『んん…良いか…グラス君』
『えぇ僕はどこでも…息子が入れるだけで満足です』

『…ん？貴様…最後のレースはいつだ？』
『宝塚記念ですけど』
『ならばオルフェーヴルと走ったのだな』
『勝ったのはナカヤマフェスタです』

『ナカヤマだと…２年前ではないか！貴様２年も何をしていた』
『いやぁケガしちゃってから…お呼びが無いので』

『ロジユニヴァースと言い貴様と言い…この世代はゆとりの極みだな』
『良いじゃないすか〜アイツも凱旋門２着ですし』

『んん…副会長…余り若駒相手にムキになるな□』
『…しかし会長』
『んん…短距離部門に入りたまえ…頑張ってな…部長はニホンピロウイナーじゃ』
『ありがとうございます！では』

バタン


『会長あんなロクでも無い奴を我が社に』
『んん…我が社じゃない…会長はワシだスットコドッコイ』
『…』


『んん…あの成績じゃ…二度とセリフはあるまい□』
『…なんと…シビアですな会長も』

見納めかな？(笑)
セイウンワンダーお疲れ様でした□