名馬会ダョ全員集合２９４(揺れる心…副会長の異変)

意外にも親子だけの会話は少ない□

皇帝宅

□□

『ナチュラルが婦馬会でな…』
『まさか父上が料理を？』
『…たまには父の料理も食いたいだろに』
『…出来るんですか？』

『私は世界最強の皇帝だ不可能な事など無い』
『はぁ…』

１時間後



『…今日は気分が乗らん出前にしろ』
『こんな散らかして…母上が怒りますよ』


□□もぐもぐ…

『……』
『………。』


『貴様ぁ…父との会話は無いのか』
『いつも母上が話を始めるもんで…』
『牡同士の時間だ何か聞きたい事は無いのか』

『……だいぶ薄くなりましたね』



『痛ぁ…』
『実の父にハゲと言うな！』
『言ってませんよ…でも久しぶりですね〜２頭の時間は』

『貴様も２４歳時代の流れは早いな…』
『いやぁ〜僕なんか知らない競馬ファンも増えてますし』
『……』
『トウカイテイオーなんて♪歴史の一部だし』
『……』
『こんなオジン誰も興味ねーよ〜みたいな』



『…』
『３１歳の私に対する嫌味か』
『父上は別格ですよ…無敵の……なんでしたっけ？』



『…』
『あんまり殴るからボーッとしてきましたよ…』

『私とて解っておるわ最近の新馬は誰も私を知らんからな』
『ブライアン君も知らないらしいですしね〜』

『皆ディープだカメハメハだと…あんなヤリチン共とは格が違うのだ』
『彼らも立派な名馬ですけどね〜』
『だが…会長が天界に旅立てば…私が必然的に』

『副会長ですね』




『意識が…』
『私が会長だろうが』
『いや後継はミホさんですよ…実息だし』

『ブハハハ〜笑わせるな２冠馬だぞ〜私に千切られた駄馬だ』
『でも…後継ぎは強いですって』


『ううっ……』

『父上！！いかがされましたか』
『…大丈夫だ…最近たまにな……胸が苦しくなる』
『病院に行ったほうが…』
『こんな話題を…持ち出すからだ心配するな』


『父上…そう言えば僕も父上の走りは生で観た事が無いんですよ』
『当たり前だろ私が種牡馬になったから貴様が産まれたのだから』

『いや…やっぱリアルタイムで観て無いから会員も凄さが伝わらないんじゃないかと』

『私の走りか…確かになぁ…』
『観たかったなぁ万人が認めた…皇帝の走りを』
『そうか…』

『アハハしみじみしちゃいましたね…さぁ食べましょう父上』


(生きてるウチに…私が走る姿をなぁ…)



『トウカイトリックがステイヤーズSを勝ちましたね１０歳ですよ』
『フフッ…さすが私の孫だけあるな』
『……僕の息子じゃありませんよ？』



『自分の勘違いを棚に上げて…』
『バカ息子』


副会長なにを思う