チョーノ君と東京大賞典(９７年)

世界一好きなレース…それが東京大賞典

的場文男のファンだから東京ダービーでは？いやぁ…未来永劫、彼の勝利を期待出来ないんだからネタにはなるけど世界一じゃない
歴史を潰してまで新設したＪＤＤは持っての他だし…そりゃあ帝王賞も好きだけど
１番は大賞典

一言、雰囲気が良い事有馬記念が終わり、同時に世のお父さん達も休みに入る有馬で儲けた人はもっと大きく儲けたい…有馬でハズした人は負けを取り戻したい…年末年始は何かと金が必要で少しでも懐は暖かく
年末の大井は寒い昼間日差しがあると、薄着で来た人間はバカを見る元々が海だった場所、風も強い
凍えるようにレースを観戦する…今か今かと発走を待つ□しかし南関お馴染み「時空の歪み」が発生し締切２分前が１０分以上続く…この間の談笑も良い雰囲気だ
中央馬・地方馬のぶつかり合い(あえて言わせて頂く)正真正銘の最後のG1…それが東京大賞典


記憶にある最初の生観戦はアドマイヤボサツが勝った９５年で１７年前…
ヤネは先日引退を発表した芹沢純一キソジゴールドが２着…交流元年から中央馬ワンツーは悔しかった

９６年はキョウトシチーが勝った□好きな馬…良心的(？)で程々に強い事、長距離に強く、当時はニーハチの大賞典でこそのタイプ
見慣れない顔は中央から参戦したハギノリアルキング□今考えたらバカみたいなレース選択…ただ当時は芝の一線で活躍した馬が大井に来るなんて稀な事で、言わばスペシャルゲスト…まぁ惨敗しましたがね(笑)
当時大井でもらったキョウトシチーの花瓶(？)は先日、母が派手に粉砕した懐かしいと感じるモノは年々母が破壊してゆく


子供時代に１番印象に残ってるのは翌年トーヨーシアトルが勝った９７年…これも生観戦した。チョーノ少年１０歳の年末…冬休みに親父に付いて行く

『焼きウインナー』
『当たったらな』
『マヤノトップガンのボールペン』
『当たったらだ』

当然買ってはもらえないたかだか２００円あたり…欲しくても我慢するとゆう教え…おかげで未だに物欲は全く無い

人気はアブクマポーロ♪当時は売り出し中で、帝王賞２着ながら勝ったコンサートボーイとは秋に力が逆転し、中央のウインターSまで制して、一気にダートの頂点に君臨していた
ヤネはもちろん不動のリーディング石崎隆之ユートカイザーだった♪だから全力で石崎さんを応援

『お父さんアブクマポーロから買うの？』
『お前も買うなら…ほら書け』
『良いの！！ありがとう』

こんな会話があったか無かったか…
アブクマポーロからユートカイザー、あとは好きなキョウトシチーやテツノセンゴクオーを買った…と思う

レースはサージュウェルズがバカ逃げを見せた…動画を見直したらサージュウェルズだけじゃなく、直之のホウシュウサルーンまで逃げていた
アブクマポーロは絶好位！中央馬をブッ飛ばせ〜〜頑張れ石崎さん
直線に向きアブクマポーロが射程内に入る…しかし全く伸びない…どよめく場内
勝ったのはトーヨーシアトルとゆう中央馬だった〓松永昌博…ナイスネイチャの主戦騎手〓初G1
アブクマポーロはキョウトシチーにも負けて３着…交流戦になって３連敗の地方馬
石崎騎手へのヤジは凄まじいモノ（つд；)昔は熱さがあった…張る金額も違うから、気持ちも解る

大井競馬場の帰りは必ず親父と行く、大井町のラーメン屋も楽しみでしたが…チョーノ少年は悔しい気持ちで食べていたんでしょう
南関に君臨した二人石崎隆之と的場文男……ファンじゃなく、間違いなく『ヒーロー』の目線で二人を応援していた
そんな石崎さんが１番人気で負けた…そして観客から罵声を飛ばされていた……子供心に複雑なモノでした


家に帰るとギャンブル嫌いの母は怒る…

『競馬場ばっか行って！何よこれは』

宿題の絵日記は…大井競馬場や渋谷WINSの題材ばかりで、周りの目を気にする母は悩んでいたらしい

『大晦日も行くか〜取り戻しに』
『うん！』
『…』

ガチャ券でトーヨーシアトルが当たったのも何かの縁か…翌年から大賞典は２０００メートルになります