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2013/01/21 20:56
大井の名馬(サンライフテイオー〜神様が見せた最後の大仕事〜)
『こんばんわ!Mr・TCKでございます
早いもんで…今年初の大井開催が始まりました
まさかJRAとかち合わせになるとはキング石崎の、久しぶりの中央参戦で5着と…ん?』
『あの忘れてません?僕の事…』
『あぁゴメンゴメン…じゃあ今日は何の話をしようか?』
『水曜のメインはTCK女王盃すね』
『交流重賞かぁ…中央を撃破する地方馬♪醍醐味だよね』
□
『いきなりだけど…大井競馬場の最大のスターホースはどの馬だと思う?』
『うーん…クリオネーとか』
『…キミは変な覚え方をしてるねクリオネーより有名な馬がいるよ』
『……アインアイン?』
『ハイセイコー大井競馬場でも銅像が建ってるじゃないか〜』
『あぁ〜そっちですか』
『…ハイセイコーの主戦と言えば誰かな?』
『増沢さん』
『そう!でもね〜大井時代に主戦として跨がった男が居るんだよ』
『へぇ〜』
『その男が現役最後に大仕事をしたのが…96年…交流重賞だったよ』
大井競馬場で神様と呼ばれた男が居る
高橋三郎
『大井の鬼』赤間清松や的場文男と同じ小暮一門から輩出された名騎手的場文男の高き壁として立ちはだかった一時は生死をさ迷う大事故にも遭い…右足切断の宣告を受ける怪我からも復活体中にボルトを埋め込みながら、必ずや帰って来る姿に「不死鳥」とも呼ばれた
残念ながら自分が大井デビューした当時…既に三郎さんや竹見さんは、フェードアウト気味しかし親父の進言もあり、天下のご意見番としての存在感は解った
堀千亜紀をして「サーカスのようだ」と呼ばれる、暴れ馬を落ち着かせる技術…上半身より下半身を使うサブちゃんの追い方は、今でも動画でチェック出来る
そんなサブちゃんの最後の「大仕事」は96年のスーパーダートダービー
SDDは南関東三冠が終わった後に大井で行われる、言わばお祭り的な交流戦
記念すべき第一回に…中央の皐月賞馬イシノサンデーが参戦しました。たヤネはリーディングジョッキーの石崎隆之
さらに岡部幸雄のシンコウウインディや後に大井に移籍するザフォリアら強力な布陣
南関は王冠賞馬のキクノウイン、ダービー馬セントリックが大将格
サブちゃんは三冠で掲示板を確保したサンライフテイオーがパートナー
「能力が違い過ぎる」
「南関は参加するだけ」
「何周回ろうがイシノサンデー」
この下馬評に…当時は第一線から退いた、高橋三郎が燃えた
ここは先人達が汗と涙を流して戦った大井競馬場…何が中央だ…何が皐月賞馬だ
気性難のサンライフテイオーを見事にスタートさせ、一気に逃げに出る…俄然やる気モード
確かですが、雨だった記憶があります…だとすれば打倒中央馬に対する名手の決断が大逃げだったんでしょう
直線…サンライフテイオーに襲いかかったのは、シンコウウインディ、イシノサンデーは動きが悪い怒号が飛び交う…
馬場も手伝い切れ味を殺される後続、あの泥馬場のフェブラリーを制したようにシンコウウインディは重に強い
完全に2頭に絞られた!地方中央の名手の一騎打ち
サンライフテイオーが持たせた所がゴールでした(^o^)
一説ではバテたサンライフテイオーにシンコウウインディが噛み付きに行き、驚いたサンライフテイオーがまた伸びたとか…
まぁこれが真実かは別として、勝ち目が無いと思えた強力中央馬を、大井の重鎮が封じた結果に
『サブ〜〜!』
『さすがだ三郎!』
イシノサンデー石崎隆之へのヤジを上回る声援でした
高橋三郎が見せた…最後の大暴れ
翌年に4000勝を目前に引退したサブちゃん!怪我さえ無ければ…的場騎手がここまで活躍出来たは解りません
『格好良いですね〜』
『三郎さんの功績は未だに語り継がれてる…あと5年でも早く産まれてれば…オレも第一線の姿を観れたはずなんだ』
『御神本さんが師匠と崇めるとか』
『そう!素行不良の彼を必死に面倒見たのも三郎さん…そんな御神本騎手が足にボルト入れるなんてね〜』
『師匠譲りですよね』
『体のボルトの数は三郎さんには敵わないな』