1798件のひとこと日記があります。
2013/01/24 20:54
大井の名馬(ウエノマルクン〜愛された脇役〜)
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『キミが1番憧れる馬ってどんな馬?』
『やっぱり連戦連勝でみんなから怪物〜なんて呼ばれる最強馬ですね』
『やっぱりなぁ〜みんなそうだよね』
『なんでですか?』
『スターの陰に隠れて…ずっと脇役として戦った大井の名馬が居るのさ』
ナイスネイチャに代表されるように、イマイチ馬は愛される負けても負けてもひた向きに走る姿…スターの陰には必ず名脇役が必要不可欠
大井競馬場にも名脇役が居たウエノマルクン…主な勝ち鞍=東京記念
この馬は重重1勝で引退した、言わばどこにでも居る馬…しかし人気があった
デビューは2002年□勝ち上がってクラシック戦線に乗るも…羽田→ダービーと惨敗で、このまま条件馬として戦っていくイメージしか無かった
当時は的場直之がヤネお世辞にも一流騎手とは言えず…クラシックで直之が乗る事自体が「期待薄」と言ったトコ
翌年から名パートナーになる鈴木啓之に乗り替わる啓ちゃんは、的場文・内田に継ぐ3番手ポジション姿勢の綺麗な大井で珍しいタイプの騎手でした
古馬になりA1まで格が上がったウエノマルクンも、壁にブチ当たる……重賞で全く勝てない元来がズブいタイプで…持ち味が活きるのは長距離しかし当時の長距離路線は骨っぽい相手がたくさん居た
後に帝王賞を勝つネームヴァリューやボンネビルレコード、更に全盛期のマズルブラストにルースリンド……5年連続で出走した大井記念では、根っからのステイヤーに跳ね返されてきた
南関重重にはほぼ皆勤日経賞や福島への遠征と、精力的に走った…
走って走ってウエノマルクンの前には必ず誰かが居た
気付けば8歳…この年の大井記念もコウエイノホシの前に惨敗勝てないながらも善戦が続いた為に賞金は貯まり、A1から降格すら出来ず強豪と凌ぎを削った
迎えたのは秋の長距離重賞東京記念
10頭立てでメンバーも手薄…これまで幾多の名馬に善戦して来たウエノマルクンなら
しかし自身の衰えもあり6番人気…
1番人気が平場大将のホクトアサティスクールアイバーやジルハーら…何か平場特別のメンバー構成
いつに無くやる気満々なウエノマルクンカカるのを必死に啓ちゃんがなだめる
8歳の秋…これがラストチャンス陣営も啓ちゃんもそう感じていたはず
人気のホクトアサティスが早々後退し、何やら波乱ムード
今野のメーンエベンターが逃げ込みを計りウエノマルクンも2番手で直線へ
インを突く啓ちゃん…しかし差は詰まらない
「ダメか…また2着か」
誰もが思った時
「外だよ啓ちゃん外」
まるでウエノマルクンが言ったかのように、啓ちゃんは進路を外に変える…すると嘘のような末脚メーンエベンターに襲いかかる
『ウエノマルクン嬉しい重賞初制覇』
結果的には波乱…しかしここまでの苦労を知るファンは喝采
何十連敗しようが断固として、啓ちゃんからヤネを変えなかった陣営…この勝利で替えがたい嬉しさを手にしたでしょう□
そんな啓ちゃんも今や腕利きの調教師ミヤサンキューティが今日のメインでも強い勝ち方をしました
いろんな馬に乗ってたけど…啓ちゃんの最後のパートナーであるウエノマルクン□大好きな個性派です
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『連勝より感動を呼んだ…1つの重賞か〜』
『やっぱり嫌われちゃダメだよね〜ウエノマルクンのように愛される馬にならないと』
『大井のファンは怖いなぁ』
『好かれるかどうかはキミ次第…』
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チョーノさん
グランドスウォードさん
鶴田や三沢にはなれずも…ずっと支えてきましたからね□
啓ちゃんは確かこの年に辞めましたよ□今年は大井のリーディング調教師です(笑)調教師欄ご覧になってください…
鷹見・掘・宮浦・沢・佐宗・上杉・久保田・的場直……予想したくなる名前ばかりですよ(笑) -
南関の渕正信ですな
鈴木啓之ってもう引退したんですか -
チョーノさん
ぽえぞおさん
確かに日本人だけ
ハルウララも他の国じゃ…ただの駄馬でしか無かったかもしれません -
ぽえぞおさん
皆に愛されるのはイマイチ馬イマイチだからこそ次こそはって気になり次も応援しちゃうんだよね
この感覚は日本人ならではなんだろうなぁ… -
チョーノさん
Rei★さん
これはウエノマルクンが名馬だからこそです観て頂いてありがとうございます
次は地元だけの金盃なんで力入ります(笑) -
Rei★さん
>>チョーノさんおは
いいお話アリガト
土日仕事人間なので
中央観戦は無理
2月大井の開催日には
行こうかなぁ