走れ！優駿学園１０(父と子の教育論)

何かと話題の体罰論議

教頭宅(野平区-岡部-１-１-１)

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『貴方おかえりなさい』

『…どいつもこいつも駄馬ばかりだ』
『貴方は何でも一番なのね』
『当たり前だこの皇帝様に敵う馬がいるか』
『今時の生徒が…貴方の事知ってる訳ないわ』
『……』
『貴方はね…ただのハゲたオヤジなのよ』

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『ただいま帰りました〜』

『あらっテイオーお帰りお疲れ様〜』
『母上…父上のスーツをちゃんと…』
『良いのよ〜あんなハゲのスーツなんかニンジン焼いたから』


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『テイオーのニンジンがデカイぞ』
『当たり前よ〜テイオーは家庭教師で疲れてんだから』
『ナチュラル私は教頭だぞ！』
『威張り腐ってるだけじゃないの』
『教頭が威張って何が悪い！』

『まぁまぁ…父上〜学園はどうですか？』
『最近の生徒はゆとりで敵わん…』
『時代に合わせた教育も必要ですよ』
『ふん解ったような口を利いて』

『あらテイオーの家庭教師は評判良いのよ？「家庭教師のトウカイ」ってね〜じきに優駿学園なんか必要無くなるわね』
『貴様ぁ！学園ありきの家庭教師だろうが』

『みんな個性的で良い子ばかりです』
『…だいたい学園で勉強すれば家庭教師など必要無いのだ』
『学園で困ってる子を救うのが僕の役目です』
『そんなバカは馬刺しにすれば良い！』
『父上それは間違ってます』
『何ぃ』


そして


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『ここか…』
『入りますよ』

『あっテイオー先生……きょ…教頭』
『ダイワメジャー…種付けばかりするから頭がバカになるんだ！ヤリチン生徒』
『父上…生徒が傷付きます…』

そして

『ここは昨日言ったように…』
『…』
『過去形はこう〜そうそう』
『……』
『複数の場合は…こうやって書かないとね』
『………』

『解ったかな？』
『うん！解りやすいなぁテイオー先生は』

『甘っちょろい！ダラダラダラダラ教えよってからに貸せぇ！』




『走れエロス？メロスだバカタレが！』



『野茂英雄？野口英世だクソが』



『解答欄に「解りません」と書くな』



『ちょっと貴方なんなんですかウチのメジャーに体罰して』
『ふんブーケのババア貴様のガキがバカだからだ』
『あらぁメジャー…大丈夫？』

『貴様のガキなど…たいした顔でも無いだろうがだいたい甘やかすからこんなヤリチンにつけ上がるんだ』
『父上…』

『お帰りください！テイオー先生…家庭教師のトウカイからも脱会いたしますわ』
『ブーケさんちょっと』
『帰ってちょうだい』

『貴様のような親が…モンスターペアレントと言うんだクソババアめ！』




『父上…勘弁してくださいよ』
『言って解らないヤツは…ぶん殴るまでだ！』
『父上…優駿学園の教頭なのにブーケさんが知らなかったですね』
『なっ……たしかに…』


家庭教師のトウカイ…かなり会員数が減ったらしい