走れ！優駿学園２３(テストもハンデ戦)

試験が迫ってきた



『なぁ？勉強してる？』
『あぁ？…テキトーテキトー』
『留年はダセーぜ？』
『俺ら留年ねぇじゃん…つか進級すらねぇじゃん』
『てかどうしたら卒業出来んの？』
『……本当に先を考えずに書くよなチョーノは』




『ブエナちゃーんまたテスト見せてね』
『ウオッカさん…あれ危険なんですからね〜』
『だってさぁ…まだ名前も書けないんだもん』
『４文字じゃないですか』
『名前書けなくてもさ〜強ければ大丈夫だもん』

□

『ブエナさーん』
『あっディソールちゃん』
『テストですねっ』
『そうね』

『テストって何ですか？』
『えっ』


いくら仲良しのクラスメイトでも…口には出せない本音はある


『そうなんだよねぇ…ウオッカさんやスカーレットさんは尊敬する馬だけど』
『確かに…オツムはね』
『勉強教えてあげても良いんだけどさ』
『後輩が先輩に教えるのもねぇ…』
『ウチは留年も進級も無いしまぁ良いよね』

翌日

□

『…もうすぐ試験だ！貴様ら持てる力を全て発揮するんだぞ』
『教頭〜〜』
『なんだぁウオッカ』

『赤点だとどうなるのぉ？』
『ふん馬刺しになるか退学だな』
『えぇ〜〜っ聞いてないよ〜』
『それくらいの気持ちでテストに臨めと言ってるんだ』

『教頭』
『なぁ〜に？ブエナちゃん』
『あんまり生徒を脅したらダメですよぉ？』
『うん解ったよブハハ』

『きんも…』

『なにぃ』
『ねぇ〜テスト簡単にしよ〜よ教頭』
『ふんディソールめ…貴様のようなロバの意見など聞かん』

『ブエナ先輩みたいに頭良くないもーん』
『そうだテストをハンデ戦にしましょうよ』
『どうゆう意味だカワカミ』

『点の低いウオッカちゃんやディソールちゃんは４５分…ブエナちゃんは１０分とか』
『私のブエナちゃんにハンデだと』

『良いですよみんな平等になるように』
『ブエナ…大丈夫なの？』
『大丈夫よディザイア〜どうせ簡単なテストだもん』

『ブエナ先輩〜もし私に負けたらどーするぅ？』
『…私がディソールに？そうね…全裸で学園を逆立ちで走ってあげるわよ！』
『マジ？(笑)言ったね先輩』


そして


『一時間目はクラシック部門のテストだ５組には無縁かもしれんが…同じ優駿学園の大事なテストだからな気を抜くなよでは始め』

『じゃディザイア…１０分前になったら起こしてね』
『大丈夫なの？』
『ディソールなら…２問くらい書けば勝てるしさ…』



□


□

『……』
『……やば！私も寝ちゃった！！うはっ…１分前！ブエナ〜！起きて！』
『えっ……げっ！！１分前じゃないのよ〜』
『ゴメン〜〜寝ちゃったのよ私も』

『…１分じゃいくら私でも終わらないわよ…ディソールに負けたら全裸……もぉ〜〜〜』


バキッバキッバキッ……


『どうしたブエナちゃーん』
『くぇ〜〜〜っ』

『ブエナ……頭突きは…』
『救急車呼べ頭から流血してるぞ』

ディソールに負けるくらいなら…棄権を選んだブエナビスタ


□
『もぉ〜名前が書けない〜』

□
『レー……ブ……ブ…デソール……』

言わずもがな…２頭とも０点