走れ！優駿学園２４(追悼・栄進堂会長)

人により…あっ馬により教育の仕方は違う



『親がさ…この前のテスト見てさ〜熟行けって』
『タハハ♪２点じゃ話になんないわな』
『１０点満点って嘘付いたんだけどさぁ〜』
『１０点でも２点はダメだろ』

『おっ…なんだここ』

「栄進ゼミナール」




『そこの生徒！無駄口を叩くなら帰れ』
『すいません』
『そこ！カンニングは許さんぞ！』
『いや…』
『言い訳など聞きたくないわ！！』


『……ここはやめとくわ』

次の日




『…今日は塾講師が英語を教えに来るとか』
『んん…マルゼン君に不満があるんじゃろ？キミは』
『不満も何も！まだ１ページも進んでないのですから』
『んん…わかったわかった…朝から怒鳴るな□』

トントン

『失礼いたします！』

□□□

『栄進ゼミナールから参りました♪』
『おぉハキハキとした良い挨拶だな』
『優駿学園の生徒をより優秀にすべく頑張りたいと思います！』
『粉骨砕身！骨身を削る決意で！』
『栄進ゼミナール』

『ブハハ〜これは素晴らしい！では頼んだぞ貴様ら』


そして

『ではワシントン先生は５組…ルーデンス先生は８組を』
『はい！』

『自分は１組…クラシック馬かぁ』

トントン


『生徒諸君！おはよう！』

『あっ？誰？』
『新任？』

『おはようも言えないのかキミたちは！！』
『知らないオッサンには近付くなってさ〜』
『私は栄進ゼミナール講師のプレストンだ…キミたちを徹底的に鍛えてやるからな』

『うわぁ〜〜教頭タイプだな』
『こりゃ退屈だぜ』

『私は英語を担当している！マルゼンスキー先生がサボってるらしいからな』
『マルゼン先生の授業楽しいのにな〜』
『キミ名前は？』

『メイショウサムソンだけど？』
『さっそく問題だ！英語で朝御飯を何と言う？』

『朝飯』

『う゛ぁ〜〜か！！英語で言うんだ座れ！』
『生徒にバカって言うなよな〜』
『では〜そこ…アンライバルド君！朝御飯は？』

『食べてません』

『もう一度聞く…朝御飯は？』
『だから食べてねーっす♪今日遅刻しそうだったから』

『ハーツクライ君…』
『アンライバルド〜〜英語の時間だぜ？そんな答えあるかよ』
『ふむ♪では朝御飯は？』

『カイバ♪あと干し草…あとねリンゴジュースに』
『もう良い！』

他２頭の先生も



□

『見ろよ〜〜このババア〜毛糸のパンツ履いてるぜ』
『だっせぇ〜ババア』

『やめて何なのよ特進クラスって…』


□

『ディソールさん！じゃあ読んで』
『岡部さんと河内さんは…ペットのクソを買いに出掛けました』
『エサな…』
『岡部さんは財布を忘れてしまったので…万引きして逃げました』
『待てそんな文ないぞ！』
『うるさいな〜最後まで読ませてよ』
『…』
『河内さんは防犯カメラに映ってしまい…』


ドンドン


『失礼します貴方たちはどんな教育をしてるんです』
『んん…ワシは放任主義じゃが□』
『こんなバカげた学校は初めてですわ』
『んん…そうかぃ』
『バカの相手をする程私らは暇ではなくてね』

『んん…教頭……お三方を…別室に□』
『はっ』








『んん…優駿学園をバカにする者は許さん』
『…勉強より大事なモノがありますな！』
『んん…キミが言うな』


栄進堂会長の平井豊光さんのご冥福をお祈りします