走れ！優駿学園３５(追悼・B-タイムス編集長)

偉大なる名種牡馬が逝った

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『…８組の生徒がまたガラスを割ったそうだが…』
『教頭申し訳ありません…ただ少しずつ更正に向かって』
『ガラス一枚とてタダでは無いんだ！毎日毎日何かしらを破壊し…おかげで学園は新品ばかりだ』
『……綺麗で良いじゃないですか』
『私は嫌味を言ってるんだ！ブライアン先生…担任として更なる…』

♪弟は大丈夫だ♪弟は大丈夫だ♪弟は大丈夫だ♪

『すいません…電話が…もしもし』
「おーぅ元気かよ〜ブライアン」
『親父〜今説教されてるとこ』

『説教とはなんだだいたいなんだ！その着うたは』

「頭に輪っか付いちまったんだよ〜久しぶりに呑まないか？


そして


□

「親父昇天記念 飲み会」

『な…なんだこのタイトルは』
『ブライア〜〜ン！遅いじゃねーかよ』
『昇天記念って…祝い事じゃないじゃん』
『良いじゃねーかよほら兄弟達もみんな来てくれたんだ』

『おぅトップガン元気？』
『元気元気〜学園はどうよ？』
『８組は本当に心労が』
『ブライアン』
『うわ〜どこの婆さんかと思えばキャロル！』
『同い年じゃないのさ』

『ブライアン兄ちゃん』
『……ん？』
『シルクジャスティスだよ〜』
『あぁ…兄弟ってもさ〜一緒に走った事ないしさ』

『はじめましてブライアンさん』
『あぁこちらこそ……ん？』
『タイムパラドックスだ一応お前より稼いだんだぞ』
『へぇ〜知らないわ…あそこに居るのは？』

『サニーブライアン、あそこのがウオッカの親父のタニノギムレットだ』

『ウオッカちゃんの爺ちゃんなのか親父は』
『今さらかよ…』
『よく頑張ったもんだな』
『２８まで…バリバリ』
『長持ちだこと〜あっフリオーソがよろしく伝えてくれって』

『そうか…フリオーソも優駿学園に入ったんだな〜長男が教師で離れた弟が生徒幸せだよ俺は』


話は盛り上がる


『まぁ長らく頑張ってきたから…この辺が潮時だったよな』
『本当によく頑張ったよ親父は』
『本当本当』

『アメリカの金持ち、トニー便の社長、そして親父…ビッグ３だもんね』

『アメリカの金持ちを倒す為によダンシングブレーヴとかメジロライアンと組んでな…９７年は気合い入れたんだ』
『ほうほう』

『サニーが二冠、ジャスティスが有馬勝ってくれてただ…いかんせんアイツはヤル数が多いだろリーディングにはなれずに』
『もっとヤレば良かったのに』
『下品な会話ね…』

『トニーも金持ちと組んだと思ったら…天皇賞で裏切ったり、なかなか策士だったなぁ』
『良い時代だね…』
『まぁよ…２頭より現役で長く続けられたのが誇りだな
『親父…本当に親父は自慢の親父だよ！ありがとう』
『よせよ……良い時間だな〜お開きにすっか…』



『勘定…割り勘？』
『アホ！俺はお前らの親だ…俺が払うに決まってんだろ』
『ここは長男の俺が払うよ』
『……い…いや！親父が払うだろ普通は』

『……そう？』
『えっ？』

『みんな〜〜親父のオゴりだってよ』
『ありがとう父さん』
『いや〜ゴチになります』

後日



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B-タイムス

「父への仕打ち！？先日行われた『某偉大な種牡馬』主催の飲み会…なんと食事の支払いを子供達が父に強要！父の心は傷付いたらしい。なお主犯は…『某５頭目の三冠馬』だそう」


『…子供をネタにするなって…なんて親だよ』

ブライアンズタイムのご冥福をお祈り致します