大井の名馬(オールスター感謝祭〜人間VS馬)

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『ずっと名馬の話ばかりで疲れただろ？』
『いや大丈夫ですけど』
『質問だけど…大井競馬場に最も人が集まったレースは解る？』
『ホクトベガが勝った帝王賞ですか』
『そう！じゃあ今からする話はね…大井競馬場が最も多くの人に「観戦」された名勝負だよ』


大井競馬場の名勝負はそれこそ数え切れない…
あの南関ワンツーを決めた帝王賞、ミツオー対カネヒキリの帝王賞、スマートファルコンが不滅のレコードを叩き出した大賞典……十人十色でしょう
でも歴史上…最もたくさんの人がTVで観たであろう名勝負が存在します


オールスター感謝祭『大井競馬場 人間VS馬』


一見、バラエティーに有りがちな企画そして競馬好きな、島田紳助らしいクイズに博打を盛り込んだ題材
この企画にはポイントがありました

・ハンデが絶妙だった事
・大井競馬場が本気になった事
・生放送


第１回は不良馬場で行われ、人間８人のリレーに対し馬が３分後にスタートするモノ
実況 杉本清・解説 大川慶次郎はバラエティーには豪華過ぎる

この時走ったアイアンウィルの名前を調べてみるとCクラスで惨敗を繰返す酷い駄馬(笑)たかが人間相手…大井で最も弱い馬に、ヤネは尾形騎手で…お世辞にも当時の二流だ

当時日本初の発売となったワイド馬券の宣伝に…軽い気持ちで引き受けた大井競馬
しかし３分のハンディは厳しく、最後は不良馬場を歩いてしまい…人間に惨敗する



奇跡の一戦と言われた２戦目は、予選を勝ち抜いた選抜人間チームに対し
なぜか馬側も予選を行い…当時絶頂期の的場文男が勝ち抜いた
適当だったハンデは計算し直され、２分４５秒に

前回よりは見所あるC１のストロングアーミー調べたら中央からの転入馬でした
アンカーの井手らっきょにバトンが渡り…残り１００……ストロングアーミーも直線へ

動画を観ると、的場騎手が完全に本気になっている！当時は的場ダンスも無くキレイに追えている点も解る
しかしながら肝心のストロングアーミーがバタバタに(笑)しかしムチを連打して井出らっきょを猛追する
ストロングアーミーと井手らっきょが並んでゴール…写真判定にまでなり、結果はハナ差で人間チームが連勝

まさかの連敗に…大井競馬場が燃えた

『連敗しまして…ついに我が番組が大井競馬場を本気にさせてしまいました』紳助の言葉


第３回は、なぜか最初から的場騎手が意気込みを語りレギュラー化していた(笑)
前回の敗因は井出らっきょの頭の光が照明で反射し、馬が驚いたと笑いも取りながら
当時の所属の長沼厩舎のマックスフーユンを自ら抜擢し人間相手の為に…朝から調教を付けて仕上げる

『調教を欠かさずこなしました。絶好調ですんでね…腕が折れるまで叩いて必ず人間より前に出てみせます！』

この男は大井競馬場を守る為なら人間相手にもマジになるのか…
おかげで、ピカピカに仕上がったマックスフーユンは…あっという間に井手らっきょを抜き去り圧勝

『ついに本気を出した大井競馬場！おそれいった』

杉本さんの名調子…マックスフーユンは人間を倒した馬として、当時話題になりました



そして伝説となった第４回は…後に甥の直之が騎乗し、重賞で波乱を呼んだベルモントルビーお気づきのように、だんだん馬が強くなってる
人間がスタートしてから、２分４５秒後…ゲートが開いた

しかし悪夢が…
見事に的場騎手が落馬しＴＢＳの人気番組で全国各地に…大井競馬ナンバーワン騎手の落馬シーンを垂れ流し
カラ馬となったベルモントルビーが猛然と人間を追いかける異常事態に

『止めろ！アカンぞ！』

紳助の叫びが聞こえた…


落馬が原因か、この企画は二度と行われなくなりました(笑)
２０１１年に復活すると予告もあったんですが…震災の為に中止
更に島田紳助の引退で完全にお蔵入り…


是非復活してほしいです！もちろん的場文男が現役の間に


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『…オールスター感謝祭が放送されると思い出すんだよただ残念ながら動画が載る度に消されてる』
『的場さんですかね？』