1798件のひとこと日記があります。
2013/04/14 20:52
走れ!優駿学園36(追悼ハギノカムイオー)
器の大きい事で有名な校長
□□
『んん……そうかぃ…うむ』
『あらま校長…1頭で喋ってる…』
『んん…それでのぅ…輪っかはどうしたんじゃ?』
『あっ電話してたのね…ボケたかと思ったわ』
『んん…では後でな』
ピッ
『校長珍しいですわね電話なんて』
『んん…ちょっとのぅ……言っても聞かん奴でな□』
『そろそろ輪っかをとか…』
『んん…ラモーヌ先生…あまり他馬の話を気にするでない』
『すいません…』
『んん…悪いが…ちょっと外出する』
『ちょっまだ授業中ですよ?』
『んん…すぐ戻る』
校長なにを考える
□□ □
『んん…久しぶりじゃな…』
『先生お久しぶりです!』
『んん…ワシを先生と呼ぶ馬も…少なくなったわぃ』
『俺にとってはずっと先生ですよ痛かったなぁ〜尖った蹄鉄のお叱りは(笑)』
30年前
□ □
『カムイオー!またお前か!』
『先生〜牝馬と遊んで何が悪いんだよ』
『学園内の牝馬を次々と!ちょっと金持ちだからと…俺はヒイキしないぞ』
『はいはい…ったくうるさいオッサンだぜ』
『…もう1度言ってみぃ!!』
『痛ぁ…教師が凶器で叩いて良いのかよ』
『これは蹄鉄だ愛のムチ!カレーの家族だか知らんが…良い加減にしろ』
『華麗なる一族だよ』
『黙れまったく…』
『懐かしいですあれがあったから…今もこうして元気に』
『んん…元気のぅ□』
『はい……』
『んん……』
『なんなんですか?』
『んん…今年でいくつになったんじゃ?』
『俺も34ですよいやいやアハハハハ〜』
『んん…34歳にしては……何か頭が寂しいのぅ』
『えっ?そりゃ〜タテ髪は無くなりますわ』
『痛いすよまだその蹄鉄履いてるんですか?』
『んん…タテ髪では無い……これじゃ□』
『…輪っかですか…』
『んん…ワシは36歳で輪っかを付けた…』
□
『電話でも話しましたがね…』
『んん…もう一度言う…ワシは36歳で輪っかを付けたんじゃ□』
『いや…先生ね?記録ってゆうのは…』
『んん…旧年齢なら35歳じゃ…あと1年しかないわぃ』
『あの……』
『んん…キミは34歳じゃろ?』
『…』
『んん…ワシが36歳…キミが34歳……□』
『…』
『んん…ワシは戦後初の三冠馬…優駿学園の校長じゃよ?……わかるのぅ?』
『………。』
『んん……わ…か…る……かな…□』
『ぎゃああああ〜〜』
『はぁはぁ嫌な夢だったな…久しぶりに先生を見た気がするが…そうか俺も34歳だもんな…』
♪♪♪♪
『誰だよ…こんな夜中に……はいハギノカムイオーです』
「こちら輪っか申請所です♪輪っか申請が来ましたので〜お待ちしております♪」
『正夢か!?…いや夢ではなかったのか』
翌日
□□
『んん…ミホ…お前も31歳じゃろ…』
『今度は息子に電話してるわ』
校長からの電話にご用心
ハギノカムイオーのご冥福をお祈り致します