石崎隆之 ６２００勝

昨日、船橋の石崎隆之騎手が地方通算６２００勝を達成しました
実は先日大井の生観戦時には…もしかしたらグランエンペラーかモンテチェルビーノでとゆう期待を込めた気持ちもあったんですが…
やはり石崎さんらしく浦和の２Rでひっそりと(笑)
６０００勝達成も浦和だったなぁ…本当にこの人は職人で、賑やかな事を嫌う(笑)

孫のオモチャの為、一人立ち出来ない駿の為、あるいは健康の為に騎乗をしていると言われる今の石崎さん□
そりゃ全盛期を知る人は寂しい…

でも考えてみれば５７歳ベテランだの重鎮だの言う年齢でも無くなって来て、この年で年間１２００回も騎乗する誰かさんがおかしいだけであり□決して石崎さんを責める気にはならない

それどころか今の石崎さんの姿勢は自らの経験と知識を武器に、癖のある馬を調教し…開花させた後に若手に譲るとゆう野球で言えば犠牲バントのような事をしている

セレンもそうだし桜花賞２着のアステールネオもそう□欠かさず騎乗し…徐々にですが気性面は成長している
中央からの転入馬にも騎乗するし、条件馬の中にもそんな馬がたくさんいる
１度は頂点に君臨し…完全な『石崎時代』を作りあげた男□そんな男が率先して馬場掃除とも思える馬に騎乗したり、気性難の馬を託されたりしている…なかなか出来る事ではない
たまに魅せる『ちょっとゴメンな？』的な本気の騎乗が好きです(笑)あれは若手への刺激になるはず

常に対比して来た的場文男には出来ない芸当でしょう□ただ彼は彼で、現役で居る限りはフル騎乗を続ける□完全燃焼し燃え尽きるまで
やはり二人は性格が違い過ぎる……でもこれがまた好きなトコ□昔と変わってないから和む


桜花賞でのワンツー決着は…おそらく最後であろう重賞でのワンツーだと思います
手塩にかけて育てているアステールネオアステールネオを譲るんでしょう
１頭くらい強いお手馬を持っていても良いのに…

しかしこれが競馬とゆうモノ…全てを知り尽くした人間だから出来る事まさに職人として、石崎さんは自分の出来る精一杯の事を続けている

これが獲るモノ全て獲った人間の器の大きさなのか□
息子の駿は確かに勝ち星では倍以上勝つようになりましたが、乗ってる馬を考えれば物足りずおかしなコース取りは場内でも失笑される…

確かに父と比べられるのは良い気持ちはしないかもしれない□ただ同じ仕事を選んだからには、父・隆之の良い部分を盗み取り、自分の騎乗に活かすべき
全てを同じにしろとは言わないし、それは親父のモノマネだから…でも盗む部分はまだまだあるはず

ロクな腕も無く、父の厩舎の馬で稼いでいる坊っちゃんよりは数段上手いはずだ



的場さんが騎乗停止で不在だった大井
パドックを周回する石崎さんはどこが寂しげ…いや勝手にそう感じただけかもしれないが

残された時間は少なく、この６２００が最後の区切りになるんじゃないかと思う…
何度も言う…石崎さんがだらしない訳じゃない的場文男の存在で忘れがちだが、彼は５７歳だ

でも彼がどんなに老け込んでも

自分のヒーローの一人なのは変わらない