走れ！優駿学園４３(バラの香りがする新馬)

今宵も新馬がやって来た

□□□

『ＪＣ優勝馬が来るそうで♪久々の優等生ですな校長』
『んん…ワシの時代にはジェイシーなど…無かったわぃ』
『…私は勝っておりますもっとも私にとっては…取るに足らんレースでしたがなブハハハハ〜〜』
『んん…んん……んん…』
『…嫌な間を空けないで頂きたい』
『んん…早く面接をするんじゃょ□』

とんとん

『入りやがれぇい！！』

もわぁ〜〜ん

『ブブッ…香水クサイ…窓を開けろ』

『オホホ〜♪ごめんあそばせっ…優駿学園の入学面接に来ましたのよ□』
『失礼ですがな…貴女のようなババアは入学出来ませんぞ！』
『アタシは母ですっこちらが息子のキングダムです』

『ちわっす』

『…貴様！日本競馬史上最強最高泣く子も黙る天下の７冠馬に向かってちわっすとは』

『んん…ちわっす』
『校長』
『んん…最近の流行りに乗らんとな…』

『オホホ朝日杯フューチュリティSとジャパンカップを制しましたのよ』
『貴様ローズバドではないか？』

『滅相もございませんわ…オホホ…』
『ふんヒルノダムールは全てのテストで６５点しか取れん』
『知りませんわ…あらっ』

□□□

『失礼しますっここが優駿学園ね〜なかなか良いじゃないのよ』
『本当ねキングダムにはピッタリね』
『…臭いババアが増えたな！ここはキングダム君と私達の面接の場です！保護者は外で…』

『薔薇の香りは世界を救うザマスよキングダムは我が一族の誇りざます！！』
『そうよ！一族悲願のG1を制した…家宝よ』

『ネイおばあちゃまもママも息子をそんなに褒めちゃってオホホ〜〜』


『貴様ら偉そうにしてるが…G1を勝った事が無いのだな？』
『そ…それが何か』
『ふん私は７勝だ！ここにおられる校長も５勝…もう１度言う！私は７勝！校長は５勝』

『んん…嫌みったらしいハゲめ』
『貴様らイマイチ馬達はとっとと退出しろ！香水臭いババアに用は無いのだ』


ドンッ


『んん…さて…キングダム君……他に実績はあるのかな？』
『んとね〜菊花賞２着、ダービー２着、皐月賞４着』
『ふんあのババアどもと変わらんな！よくもまぁＪＣなど勝てたな！余程弱い…むっ？』


２０１０年 ジャパンカップ

１着 ローズキングダム
２着 ブエナビスタ





『痛いっすよ』
『貴様か！私の可愛いブエナちゃんを傷付けたのは』
『はぁ？あれはブエナちゃんが勝手に…』
『ぶるぅあああ黙れいくら払ってブエナちゃんを２着にしたんだ』
『だから審議になってから…』
『黙れだいたいなんだ昨年からの成績は…バチが当たったのだな！』

『んん…こうなっては話にならんな…２組の古馬中長距離クラスに入りなさい』



『終わったかしら？ウチのキングダムちゃんの面接は』

『このババア達にしてこのガキださっさと消えて無くなれぃ！』
『失礼よ貴方行きましょ』

『…ブエナちゃんを傷付けるヤツは…この皇帝が許さん！』
『んん…黙らんか幼牝好き』

ローズキングダム入学おめでとう