走れ！優駿学園４７(ダービーへ向かう我が子達)

ダービーが近付き殺伐とするクラス

□ □

『………。』
『………。』


『なぁ…ディープとカメハメハ〜どうしたってんだよ』
『いつもは２頭で楽しく喋ってんのによ…』

『ディープ…悪いが……ダービーはウチのコディーノがもらったからな』
『けっお前んトコのガキは皐月で負けてんだろ』
『皐月を逃げたのはどこのどいつだ？』
『逃げたんじゃない…低レベルな戦いは無駄だったからな』
『口だけは達者だな…』
『ふん…ヒラボクも忘れちゃならねーぜ』
『２頭出しとは必死だなディープさんよ』
『お前は１頭しか居ないんだろ？ビンボーだな』


『なんだとこの野郎』
『やるなバカ野郎』


『サムソン…お前の息子も出るんだろ？』
『あぁ』
『戦績は？』
『プリンシパルSを勝ってんだ』
『……やっぱ地味だよなお前』
『うるせーな』

こちら２組

□□

『クリスエスくーん』
『シーザリオいよいよだね』
『うんエピファネイアには頑張ってもらわなきゃ』
『俺たちの愛の結晶だもんね』
『……クリスエス君の代表産駒は６組のサクセスブロッケンじゃないの』
『いやえっ？』
『この浮気者っ』
『この流れは意味が解らないよ』

５組では


□□

『はぁ〜緊張してきたわ』
『フェニックス〜何を緊張してんだ』
『ウイナー先生俺の子がダービーだよ？』
『お前が走るワケじゃないんだからよ〜栄誉あるレースだからな応援したれや』

『俺だったら到底走れない距離だよ〜アイツ大丈夫かな…』
『お前より全然強そうじゃないか』
『…生徒の自信を無くさないでよ先生が』


□ 悪の組織 オオニゲ

□

『次の標的は…ここだ！この建物は厳重な防犯設備がある…お前らの腕に…』
『いひひひ〜ダービーだダービーいひひひ〜』

『グリン何を浮かれてんだお前が１番危ないんだぞ』
『さーせんボス…いやね…息子がダービー出るんですよ』

『あぁ皐月賞馬の勝ったら二冠かよ』
『そうなんすよスズカさん俺はG1には縁が無かったから嬉しいすよ』
『お前クラシックホースの親なのに…泥棒が仕事かよ』

『泥棒じゃないです！ですよね？ボス』

『泥棒だぞ(キリッ)』
『………。』
『まぁ〜ウチにはロクなヤツが居ないからなお前がダービー馬の父になったらウチの株も上がるわ』
『…勝ったら辞めようかな』


二大巨頭は別の意味で


□□□

『ブハハ校長私らの名前がレース名に載りましたなぁ』
『んん…タケホープやワカタカさんは解るが…キミはねぇ□』

『日本競馬初の無敗の三冠馬であり７冠馬の皇帝この私が選ばれた事に異論がおありで？』

『見て下さいよ〜僕の名前が京都に校長！教頭！』

『…私は日本一ダービーにふさわしい馬なのです』
『んん…しかしワシが６Rでキミが８R…やはりＪＲＡはワシを先に選んだじゃな』
『レースは後半のほうが格が上がるのです！つまりは』
『んん…相変わらず単細胞じゃな…だいたいキミは名前が長すぎて言いにくいわぃ』
『校長は馬主が適当に考えたような短い名前ですな』
『んん…失礼じゃぞキミは』

『あ…あの京都に僕の名前……も…』

『だいたい校長ね』
『んん…まだ何か文句あるのか？』

それぞれの想いを胸にいざダービーへ