走れ！優駿学園５５(あぁ〜夏休み)

待ちに待った…

「ぶるぅあああ！これより終業式を始める速やかに校庭に出ろ急がずに廊下はダグで進め！遅れた生徒は夏休み返上だぁ」


『ったく…急げって言っといてキャンター禁止かよ』
『教頭は元気だよな〜クソ暑い中よ』
『さぁ〜て行くか』


終業式

『２学期も貴様ら悪ガキどもに振り回されたが何とか無事に終業した…明日から夏休みに入る！』

『□暑いんだから早く終わらせてくれよ教頭〜』
『シービー先生そんな言葉を普通教師が言いますか！』

『良いぞ〜シービー先生〜』
『やれやれ〜』

『黙れ１組スカートが短すぎるぞ』

『だってぇ〜暑くね？』
『てか馬体なんか全露出で良くね？』
『現役時代は裸だったじゃんみんな』

『黙れジョワドヴィーヴル！ワカメちゃんじゃないんだぞ！』
『てへぺろ』

『んん…終業式を…夜までやるつもりかね』
『…校長……申し訳ありませんではマイクを！

□□

『んん…生徒・職員一同…皆よく頑張ったのぅ…明日からは夏休み…ワシにとって何度目になるのか』


『ラモーヌ先生…去年は確か産まれてから皐月賞制覇まででしたよね？』
『教頭が止めなかったら有馬記念まで話すつもりだったわよ…』
『どこかで誰かが止めないと…』


『んん…思えば…夏休みと言えば…４９年前になるが…ワシが２冠を達成した年じゃが』

『□おいよ？誰か熱中症にならない限り終わらないぞ』
『生徒が倒れれば良いですな』
『シービー先生にウイナー先生…なんて事を』


『んん…あの年も暑かった…若気の至りでワシもはしゃぎ過ぎてな……体調を崩した…だが武田先生の気配りで……大きな氷を吊るしたんじゃ□』

『校長…生徒も暑いでしょうから…そろそろ』

『んん…ワシはそのおかげで……無事に夏を越えて…三冠を達成した□それ以来ワシは…夏と言えば氷を吊るしておる……我が学園にクーラーが無いのは…それが理由じゃ』
『校長…今や時代は２０１３年！少しは…』

『んん…夏を甘く見てはいかん……だが若いキミ達は多いに遊び…思い出を作る事も大事じゃ□うるさい教頭の話は…右から左に受け流せば良い』

□□□

『すげーな…あの長話で生徒がみんな拍手したぜ』
『あれが校長の凄さですわね…』

『…貴様ら！９月にまた会おうではないか！始業式はタテ髪検査も行うからな！特に牝馬注意するんだぞ』


『今年は何色に染めるの？スカーレット』
『うーん…ちょっと押さえ目にしよかな教頭ダルいし』

『んん…８月２９日に…染め直せば良い…おおいに染めなさい』
『マジぃ？さっすが校長〜』
『んん…前日じゃと…失敗した時に取り返しがつかんからの…２９日にしなさい』
『あざーす！ウオッカにも伝えてくる〜』



『夏休みだぜぇ』
『カメハメハは何か予定ある？』
『うーん４２日間……受胎禁止だよ俺…』
『お前のヤリチンキャラじゃ可哀想だな』

『んん…若いウチは…良いんじゃよ』
『マジすか校長？(涙)』

『んん……大きな花火を打ち上げなさい□』

『夏休みは〜〜でっけぇ〜花火打ち上げるぜぇ〜キング…カメハメハ〜〜！！』

９月１日に生徒が変身する原因が校長だとは…あまり知られていない