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2013/09/12 20:57
お疲れ様 フジノウェーブ(二度と現れない馬)
明け10歳となったフジノウェーブの初戦は、3連覇を目指す東京スプリング盃東京シティ盃を連覇していたから、勝てば同時期の重賞を5連覇する事になる
奇しくも現役を続けるボンネビルレコードが…刺激を与える為か(?)久々の短距離戦としてこのレースに参加
過去何度もボンネビルレコードの引き立て役に回ったフジノウェーブ…はたして
御神本騎手が自厩舎のスマートインパルスに騎乗する為、フジノウェーブには坂井英光斤量や馬場に泣く面々を尻目に…先団から抜け出すと、あとはおいでおいでの圧勝
およそ10歳とは思えぬ強さに驚愕ボンネビルレコードが6着で、初めて立場が逆転した
東京スプリング盃はこれで3連覇坂井英光が3人目の相棒であり…環境の変化には敏感ながら、ヤネが誰であろうが結果を出す、フジノウェーブの超一流の証でもある
厳しいとされた東京スプリントでも、インから抜け出てセイクリムズンの2着正真証明のトップにも差の無い競馬には、頭が下がりました
秋には再びボンネビルレコードと対峙しフジノウェーブが先着10歳になりながらも戦い続ける2頭
この頃にからか2番3番が続かなくなり、サブちゃん独自の「1戦入魂」のローテが目立つ
裏を返せば…目標とされるレースも回避しがちで、やはり順調に使えない面…さらに好走条件も限られていきフジノウェーブも…
そして今年の3月東京スプリング盃フジノウェーブは11歳
この日は生観戦で万馬券を含み4戦4勝でウハウハな自分
フジノウェーブからの馬券は購入せず、あくまでもハマッた際のヒモ評価
◎のミヤサンキューティの姿が直線で無くなり…興味の薄れたスプリング盃、しかし実況を聞いてビビる
『4連覇に向かってフジノウェーブ!!』
そんなバカな半年ぶりの11歳馬……最内からスルスル伸びて、勝ってしまった
この時の場内の空気は忘れられない
大井競馬場…どんな結果になろうが怒号と罵声がこだまするのが日常それは重賞だろうが平場だろうが同じ
ただフジノウェーブが4連覇を果たした直後は、静まり返り…人知れず拍手が沸き起こった□
これは長い間大井競馬場を観てきて初めての事フジノウェーブへの罵声や騎手へのヤジは無かった……まさに異常な空気
表彰式に三郎さんと台に上がった御神本大井競馬場を背負って立つ…御神本訓史の顔
『戸崎の後はお前だぞ!』
『大井競馬を頼んだぞ!』
あの罵声は声援に変わっていました
御神本はフジノウェーブが居なければ天狗にならなかったかもしれない…でもあの時期があったから、こんなにまで努力し今は真のナンバーワンになろうと精進出来るのではないか
先日のアフター5で復帰したフジノウェーブは、追走して一杯になり、直線は歩いてしまった……この負け方が余りに気になりましたが、やはり骨折していたとの事
また走らせれば勝てるかもしれないフジノウェーブが勝った所で…それは大井競馬場にとって必ずしもプラスにはならない事。ボンネビルレコード同様に、もはや大井競馬場の象徴なのだから…やはり馬の体を優先させて欲しかった
陣営の決断には賛辞□
引退後は誘導馬になる予定だそうで、来年にはボンネビルレコードとの共演も実現するかな□適性距離は違いましたが、同時代に地方を盛り上げた2頭が…違った形で共演するのは涙モノ
今後…JBCを制したり、中央馬を撃破する南関の馬は現れるかもしれない
でも…今年の東京スプリング盃の空気は二度と味わえないと思う1頭の馬が、あの競馬オヤジ達を素直に拍手させた事
もうこんな馬とは出会えない
長ったらしくフジノウェーブと御神本の話を書いてみましたが
最後に…本当にお疲れ様でした□