走れ！優駿学園７６(３頭目の２着)

『ただいまぁ〜〜』

『おぅ遅かったなぁ〜真っ直ぐ帰って来いよ』
『親父ヤケ酒はやめろよ…オルフェが負けた悔しさは解るけどさ』

『あぁ？バカちんが〜昨日の賭けで俺の一人勝ちよ祝い酒だ』
『ま…まさか親父』

『トレヴは俺だけだったかんな万馬券も万馬券くへへ〜〜』

『仮にも三冠馬とグランプリホースの親だぞ』
『仮じゃねーよぉ〜その通りだ』
『だったら息子を応援しろよ』

『…オルフェは…俺の息子って証を残したろーに』
『はぁ？』
『俺様…ステイゴールドって言えばお前……２着だろーよ２着』
『アホ……』

『フェスタにオルフェが２回３度の２着はみんな俺の息子だぞ』
『何でわざわざ世界最高峰のレースで！親父の真骨頂が発揮されんだよ』

『俺は大舞台で２・３着がお馴染みだそれなのにお前は〜勝つか惨敗かでよぅ〜〜』
『悪かったな』
『ディープんトコのガキは４着だったな』

『あぁ教室でずっと落ち込んでたぞ』
『エリートってなぁダメだねぇたまの挫折で落ち込むなんてよ〜〜俺なんか屁でもねぇやな』
『ゴールドシップも負けたじゃんか』

『あんな白いの…俺の子かも怪しいぜ』
『去年はあんなにイレ込んでたじゃねーか』
『ゴールドって名前だけ貸しただけだけっ…母ちゃん遅いな』
『ハーヘアさんとお茶してる』


□□

『あらまぁディープ君が？』
『そうなんですのもう一言も口を利かなくて…』
『ハーヘアさんディープ君は挫折をあまり知らないからよ』

『お宅の旦那さんは挫折で生きてきたモノねぇ』
『…ほっとらかしておいたらいかが？』
『孫のキズナちゃまも…さぞかし落ち込んでるはずよ』
『ちゃま…』

『ほらキズナちゃま…ディープに似てイケメンでございましょ？素直で性格も良いから心配で…』

『…オルフェは活発で明るいですわよ』
『ラチに向かって走るくらい元気ですわね』
『…若気の至りです！』
『キズナちゃまは騎手を振り落としたりしませんわよ？』
『……』

『いつも牝馬に負けてるなんて余程の牝馬好きなのね〜〜』
『それはディープ君でしょに聞いたわよ？穴があればどこでも…』

『アートさん言葉が過ぎますわよ！』
『ハーヘアさんこそ』




『うぅ〜〜〜腹減ったぁ』
『何してんだよウチのババアわよ』
『酒浸りの旦那から逃げたかもな…』


ガタン



『帰ったわよ』

『母ちゃん腹減ったから…』
『うるさいわねアンタ酒』

『イイネ〜〜♪たまには夫婦で』
『おい母ちゃん』
『食いたかったら自分で作りな』

『なんなんだよこの夫婦は…』

日本馬お疲れ様でした