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2013/11/29 21:22

大井の名馬・特別版(ナッシュ〜忘れた頃の〜)



『あら?珍しいすね…ずっとサボってたくせに開催で2回登場とは』
『キミの言葉はあえてスルーするけど…紹介したい馬が居てさ』
『ほう』


木曜日のメインレースで…1頭の馬がラストランを迎えました
名はナッシュ 牡の9歳馬□

最終格付けはA3で、最後までA1に上がる事無く競走生活を終えました
ナッシュは中央デビューで、最高着順は3着で未勝利…そのまま3歳時に大井競馬場に移籍しました
コンビを組んだの騎手会会長の吉井竜一キャニオンロマンの印象が強いんですが、最近では『ナッシュ吉井』と呼ばれる程、固い絆で結ばれた二人

さすがに中央デビューだけあり力があり、C1から始まり勝ち負けを繰り返しながら…賞金を貯め込みBクラスへナッシュの全盛期はこの頃で、春夏秋冬問わず…毎開催レースに出走し、それでいながら勝つ事も希ながら大敗もしないで、賞金をくわえてくるとゆう馬主孝行さを発揮

南関は勝利しなくとも獲得賞金で格上げが可能ナッシュは、自然とAクラスとの混合戦にも駆り出されます
しかし相手なりに走る為に、ここでも着順は変わらず3〜6着を繰り返す日々ラインジュエル、ボクと言った後の重賞常連組とも凌ぎを削りました


ナッシュが久々に勝利したのは、的場文男騎手が6000勝を達成した3年前の6月4日ナッシュが勝っただけに取っておきました(笑)まるで人気薄ながら差し切り

『忘れた頃のナッシュ』は場内でも有名になり、この名前だけに人気もありました□
勝ち味の遅さは…ひとえに切れの無さで、それでいてバテずに走れる外回り向きな馬そんなひたむきに頑張る姿もファンを惹き付けました
この年にはA3ながら重賞にも出走

その後も好走し人気になれば裏切り…『終わったか』と言われれば大穴を演出と、本当に憎めない名脇役として相変わらず毎開催のように出走


しかし一昨年に一暴れした後は体調面の理由からか、全く成績が上がらなくなりますナッシュも8歳…
大井から浦和に転厩した時は残念でならず、大井のAクラスが浦和に転厩となれば…早い話が『あとはただ走るだけ』になったと言われたようなモノ

気付けば長年コンビを組んだ吉井の手からも離れてしまった…

しかし経緯は解りませんが再び大井に復帰ナッシュの最後を大井で迎えさせたいとゆう考えではないか
9歳になった今年も、往年の走りは見せれずも…本当に毎開催顔を見せました

時代は変わり、凌ぎを削った馬は引退や故障…A2クラスは今や大井競馬場の隠れた『メイン』でもあります
ポンコツ馬の転入で質に疑問がある重賞に比べ、上がり馬や隠れた実力馬が常にぶつかり合うA2、A3のレース
そんな歴代の出世頭達を相手に、5年間この場所を支えたナッシュ

暮れの開催で華やかに去らない辺りも…地味にコツコツ歩んだナッシュらしいと思える
ラストランは張田昂を背に11着…無事に完走しましたおそらく脚元を考え少しでも軽い斤量で走らせたい意図かと思います
ご愛嬌か、実況がヴェリーハードナッシュを間違え…遥か後ろに居るにも関わらず
ナッシュが上がってきた』『外からナッシュ!』
と実況(笑)傍らから『……9番』と囁く声が聞こえました
もしかしたら引退を記念に名前を言いたかったんかな


血統の良い中央馬には到底敵わないし…お世辞にも強いと思える馬じゃなかった
しかし6年間休まずに、実に115戦大井競馬場を支えたナッシュは…希代の名馬と胸を張って言いたいと思います

引退後は千葉で乗馬の仕事が決まり…近々出発するそうです。
ナッシュ、本当にお疲れさまでした





『名うての穴馬だったね…残念ながらナッシュには泣かされてばかりだった』
『あらま』
『大井の穴馬の走り頃には自信あるけど…ナッシュだけは解らなかったね』
『今開催でチョーノさんの確変が止まって安心しましたよ』

…』

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