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2013/12/12 21:40
エスポワールシチーの引退
ちょっと遅れた話ですが…JCDを最後にエスポワールシチーが引退しました
主戦の佐藤哲三騎手が療養中で、自分の希望では復帰した時まで現役でいてほしかったのですが…8歳とゆう年齢もあるし、これは仕方無い
これで近年、砂の四天王と言われたスマートファルコン・トランセンド・フリオーソ、そしてエスポワールシチーが全て現役を退いた事になります
フリオーソを欠いて散々たる状態の南関に対し、やはり中央馬の世代交代は脈々と続き…第2第3の駒が次々に現れるホッコータルマエが新王者として定着した所で、芝から砂に新境地を開いたペルシャザールがJCDを制しました□
引退レースとなったエスポワールシチーは7着で、有終の美を飾るのもまた美学ですが…やはり去り行く者の最後はこうゆう形が良いのかなぁとも思う
考えれば四天王の中で1番最初に活躍したのがエスポワールシチーで、カネヒキリやヴァーミリアンに陰りが見えた時期…サクセスブロッケンらと台頭して来ました
一時期は連勝街道を進み一躍砂の王者に
しかし海外遠征以後は、圧倒的な強さを見せる事が出来なくなり…同時期にフリオーソが6歳にして本格化し、更に3歳馬のトランセンドが急成長
止めが裏街道をばく進したスマートファルコンエスポワールシチーは影が薄くなりました…
帝王賞では明らかに復調途上とは言え、スマートファルコンに9馬身差を付けられ……横綱から大関に地位を落とした印象を受けました
しかしスマートファルコンはドバイ遠征で出遅れを屈し、その後脚部不安で引退
トランセンドは自らの気性難から低迷フリオーソも晩年は脚の爆弾を抱えながらの現役生活で順調さを欠き、昨年の大賞典を最後に引退
そんな中エスポワールシチーは「左回りマイルの鬼」として新境地を開拓かしわ記念、南部杯では4年に渡り勝ち負けし…今年に入っても台頭したホッコータルマエらを抑える強い競馬を披露
一時期は魅力を感じなかったエスポワールシチーですが、最近の「最後の残り火」を燃やして若馬を叩き潰す様は…絶対王者の頃と違う魅力を出していたと思います
また、嵐のように去って言ったスマートファルコンや気性にモロさを備えたトランセンドと比べ…ズッシリとした真の強さを1番感じた馬でもありました
昨年のかしわ記念はその象徴で、道悪で他馬が苦しむ中…爆弾を抱えたフリオーソとエスポワールシチーのワンツー〓衰えながらも、余りある絶対能力の違いが現れたレース
先日のJBCスプリントの勝利は、中央馬ながら嬉しく思いました〓砂の祭典…そのレースに最もふさわしい馬がエスポワールシチーだと思っていたから□この馬にだけは獲らせたいタイトルでした
ヴァーミリアンと並ぶ最多の9個のG1タイトル…それも7歳〜8歳で更にタイトルを増やしたのもダート馬らしい所
また中央のダート馬では珍しく、一気に王座から陥落し衰退して行く馬や怪我に泣いて馬場を去る馬が多いのに比べ…最後まで古豪、王者の貫禄を保ったまま引退した事〓何か完全燃焼がモットーの地方馬と同じ感覚で見れました
今の南関を考えると新しいスターの誕生はかなり厳しい状態
エスポワールシチーのような中央馬に肩入れしちゃうのも仕方無いか…
前に大井競馬場で「スマートファルコンを地方馬と考えてる」と言ってた人が居ましたが
地方を主戦場とする中央馬は…半分身内みたいな存在自然と親しみも増します
短距離の3バカ(セイクリムズン・セレスハント・ティアップワイルド)など、中央のレースに出ていると応援してしまう□
こんな楽しみ方は明らかに間違ってるけど