競馬の楽しみ方

自分は最近になり全く中央競馬の馬券を買わなくなりましたオークス・ダービー・有馬記念の３レースのみ…その全てがハズレと、ＪＲＡに細やかな募金をした次第…
南関競馬となると４場の開催がある度に、狙いを定めて使ってはいけない金まで消費
そりゃあ全くカスりもしない時もあれば、買うレース買うレース当たる時もある…取って取られての日々

知識も増えてゆく余り、不調の時ほど裏の裏を読み過ぎて…気付けば予想の根底を崩すような馬券を購入してしまう時もあります
そんな時はよく、純粋にデンマを見ては石崎隆之・的場文男を探し…親父からマークシートを貰い、両人どちらかから馬連を塗っていた子供の頃を思い出す

悩みなど何も無かった




去年、６年ほど付き合いのある女の子(彼女ではない)と船橋競馬場に行きました
目的はららぽーとでのショッピングだったんですが兼ねてから俺が競馬好きなのは知っていて、千葉に住んでいながら１度も競馬場に行った事のない彼女も行ってみたいと言い出した

行くとなれば当てないワケにもいかず、前日に予想を済ませる(笑)


新聞も買わずに入場する船橋競馬場は初めてでした大井競馬場ばかり…川崎も東京も１度しか行った事がない
まぁ場所は変われど馬、騎手ともに慣れ親しんだ名前ばかりで…何ら変わらない
まずは競馬場初体験の彼女に、レースを見せる

生で観るレースにスマホをかざして興奮
では買ってみようとパドックへ行き馬を眺める


「１頭選んでみなよ」

彼女は真剣に選び、最低人気のパリュームを選んだ理由は甘ったれだからと…１００円だけ複勝を買う
自分は前日の予想通りに馬連を買い、安目ながら的中したパリュームは馬群に沈む


２レース目は２歳戦□１頭素質馬のファイトが抜けている鉄板レース…
しかし再び彼女が選んだのはまるで人気薄のマルヒロトリックでした□理由はビジュアル系好きの彼女らしく、タテ髪が金髪だからと。そこに一人のオヤジが


「姉ちゃんあれはねーな〜元気はねぇし、まず脚のさばきが悪いやな〜来ねーよ…ないない」


元来人見知りの彼女は、見ず知らずの酒臭いオヤジにビビり…完全に空気が悪くなった


「良いよ…弱い馬なんだよきっと」

弱気になる彼女に

「…３００円賭けろ」

と言い複勝を買わせる
自分はファイトから馬単を３点


レースはファイトの「おいでおいで」
すると外から１頭……誰あろうマルヒロトリックが追い込む

「きた〜〜！！２番きた！！」

危うく自分の馬単をもハズされる勢いで３着！
パドックに行くと、あのオヤジが居たので

「強かったな〜！マルヒロトリック！」

と大声で自慢


レースに興奮しマルヒロトリックと同じ金髪のオルフェーヴルが好きになり、有馬記念を観て泣いたらしい

少しずつでも競馬に興味を持ってくれて嬉しいかぎり


よく場内で気になるのが、いわゆる「付き合い」で競馬場に来た女の子に

『こんな馬選ぶなよ〜来るわけないよ』と言い、やれ○○厩舎の勝負馬だ、やれブリンカー効果で穴馬になるだの…我が物顔で語る人…隣で聞いてる女の子はポカーンだ

好きな馬を選び応援するのが競馬の醍醐味それを奪ってまで付き合わせたら、ただ馬を眺める退屈な時間でしかないだろう
仕草やタテ髪の色で馬を選ぶ…何か友達から競馬の初歩的な部分を教わった気がしました


まぁ〜これは親父から教わった事でもあります

『女、子供の選んだ馬はバカにならない』と

親父が彼女との初デートで大井競馬場に行き、彼女が選んだ穴馬が勝ち…枠連時代には貴重な万馬券をゲット

その彼女こそ俺の母親です