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2014/02/12 21:04
二人の調教法(スパルタ)
確か去年の、レディスプレリュードだったか…大井競馬場のパドックで会話を聞いた
「このアイキャンデイってのは全然走らなくなったな」
「なんたって的場が付きっきりで調教してるらしいな」
「また壊しちまったのか?」
「だろうな〜」
とゆうモノアイキャンデイはデビュー時から気性が悪く、能力がありながら砂を被ると走らなかったり〓馬群で嫌気を差すなど…その力をもて余していた馬。
ヤネが的場文男になり、ゴールドジュニアーを勝ち重賞で連続2着するなど少しずつ型にハマっていましたしかし産まれ持っての気性の悪さが年明けから本格化し自身の成長力も無い為に不振にあえぎ、4歳で引退
このアイキャンデイが力を発揮した時期は、朝の攻め馬から的場さんが付きっきりで調教しました砂を被る訓練や折り合い面などを重点。
的場さんは気に入った馬は自身の経験と知識を活用し、調教から世話まで自ら進言して行動するボンネビルレコードは長年に渡って苦楽を共にしました。
中央で強くなったとゆう周りの評価には…いつも渋い顔を見せたそうですね
つい最近だとA2のトップグラスやB2のカガヤキダンスオー、また甥の直之の管理する若馬などを手塩にかける
しかし快く思わない関係者もおりレーダー」と呼ばれ、目を付けられた馬は気の毒と言う人も少なくない
昔気質の考えか、的場流の調教として有名な「よく食わせ・強く追う」とゆうモノ□
恐ろしく単純である…運動するには食べてエネルギーを必要とし、太った体を減らすには運動が必要たらふくカイバを食わせ…闘魂注入とばかりハードな調教を繰り返す
鍛えれば強くなる。いかにも的場文男らしい
中には体質の弱い馬や、元来脚元に不安を抱える馬が多数居る地方競馬当然、パンクする馬もかなり居る
実戦に行けばご存知、あの動きと反則を越えるように高く振り上げるムチ……最近の馬で晩年まで活躍したのはボンネビルレコードだけ
加えて今や日本で2番目の年長、キャリアも1番長い騎手となり…大井の調教師は7割が後輩。それこそ、指示など聞かずに調教もレースも自己流の考えを貫けてしまうそうです
若い調教師らの中には…騎手時代に師弟と呼ばれていながら、今では関係が良くない人間もいる名前は伏せますが
厩務員の息子に的場さんが家でこう言ったらしい
「おれが攻め馬した馬はみんな勝てるようになる」
親父は凄いなぁと真に受けた息子は…いざ現場で次々に馬をパンクさせている実情に驚いたそうです
こうも書くと好き勝手に馬を使い捨てにする鬼畜と思われて仕方無い
しかし自分の知人から聞いた的場騎手の言葉は、彼らしく単純ながら感服
「壊れないけど勝てないくらいなら、一個でも勝って壊れるほうが馬にとっちゃいいんだ。だからおれは攻め馬をビシビシやる」
単純明解にして長く地方競馬に携わる人間の真理でしょう□
元々、期待などされず中にはデビュー数戦で引退し…行方不明の馬はたくさん居る。所詮は地方競馬、動物を可愛がり育てるとゆう考えなど微塵も無かった時代もあった
少なからず時代が変化してきた今、余りに時代錯誤な言葉と行動かもしれないが…生涯1度でも先頭でゴールし、関係者から「おめでとう」「よく頑張った」と言葉をかけられる事
走る為に生まれた以上、これがサラブレッドの最高の瞬間であると自分も思う。それが地方競馬となれば…もしかしたら1勝の大切さは中央より上かもしれない
その為にリスクを覚悟で現状を打破し、目の前の1勝を目指すしかない。
何より彼は「着を拾ってこい」「無理するな」とゆう馬でも、もしかしたらとゆう乗り方を試みる重賞でもC3でも同じ事です
騎手とゆう職業に就く以上…少しでも馬に勝利を捧げたい
的場さんのやり方は見方によっては乱暴極まりないが、愛が含まれている部分は忘れてはいけない
続