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2014/02/13 21:21
二人の調教(ジックリ)
的場文男の生涯のライバルである石崎隆之は、何もかもが的場文男とは正反対の人間です
何度も日記にした事ですが、戦法から考え方、騎乗スタイル…全てが対極の人間□
だからこそ二人のリーディング争いは面白く感情移入させられた。
プロレスに例えれば…石崎さんは数百の小技を兼ね備えた技巧派□的場さんは一撃必殺の技を一つ持った破壊的な選手
それだけに全盛期から、的場さんの騎乗馬が考えられないようなレースを繰り返す反面石崎さんは常に先行馬は前に行かせ、差し馬は控えるとゆう戦法が目立ちました。
1頭1頭に合った馬の能力を、無駄なく存分に発揮させる騎手シデントで焦りやすく、アドリブが利かない的場さんに対し…例え逃げ馬で出遅れても冷静に勝たせてしまう事が石崎さんには可能でした□
重賞勝ち数は180を越え、あの竹見さんが143勝だから…全盛期の強さを物語る
長年守ったリーディングの座を、的場さんに奪われるとその後は張り詰めたモノが無くなったのか…年々勝ち鞍は減少
リーディング時代から時を経て現在の石崎さんは、一開催に5鞍〜10程の騎乗数に絞り…2、3度馬券に絡む程度の活躍しかしない決まって夏場には一ヶ月以上に渡り失踪する
これは的場文男が居るから「情けない」と思われるが…還暦を目前にした老人であるフツーじゃないのがどちらかは、明らか
一線を退いた今の石崎さんは、自ら馬を育てる事をライフワークにしているように見える□
すぐ勝つ事を目的とせずに、長い目で馬を見据えた育て方です。
昨年、何度も中央に挑戦したアステールネオスピードは砂より芝向きだと、果敢に中央へ
何度も掲示板を確保しました
気性が悪く、僅かな事でもテンションが上がるアステールネオに輸送のハンデは酷なモノしかし結果を出していたのは…やっぱりさすがと思ったトコ
『石崎さんすごいよ!前半かかっていた馬を、最後外からさらに伸ばすんだもん。本当にすごい!」
久々に中央で再会した内田が放った言葉だそうです
アステールネオに留まらず、下級の馬でも同じで連戦連敗を重ねながらも徐々に内容を良くしていき、ゆくゆくは好走を続けられるように馬を育てるパターンは多く見られます
そこは石崎さんらしく…能力が出せる頃には息子の駿や、若手に手渡してしまうんですがね
匠のごとく、自らが手掛けた馬を若手に手渡す姿。1番印象的だったのはセレンアブクマポーロとダブらせただけに、あの時は落胆しましたね(笑)
いつも思うけど、6200勝を挙げ15年もリーディングに君臨した男が立場を変えて、今や馬の育成に励んでるのは凄い事だと思う…フツーなら大手を振って歩いて良い立場なのに□
的場さんの場合は自ら手掛けた馬は、降りろと言われても降りないんですがね
それでもたまに『燃えてしまう』時があるのか、年甲斐も無く若手相手に「本気」で追ってる時もあります(笑)石崎さんも人間なんだなぁと感じさせる所
アステールネオが中央移籍したのは最近知りましたが、何の偶然か…所属は美浦の『的場均厩舎』。
最初は我が目を疑いましたが(爆)的場違いとは言え、偶然とは思えず□
船橋時代に石崎さんとは勝てなかったけど、中央馬として悲願の1勝を挙げてほしいと、陰ながら応援してます
勝った時には石崎さんも…『俺が育てたんだぞ』とコッソリと胸を張るかな
生い先短い大井の馬に、目の前の1勝を捧げるべくビシビシ調教する的場文男
馬の将来を見据え、ジックリと大事に育てる石崎隆之
調教の考え方で対談したら、喧嘩になるんだろうなぁ
いずれにせよ、俺にとって永遠の憧れのヒーローの二人です
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チョーノさん
ポーロさん
世の中探しても…こんだけ性格が違う人はなかなか居ませんね
愚痴が多いのは的場さんの馬でしょうね(笑)
一緒にレースすると…未だに意識し合ってるのが解ります -
ポーロさん
この二人の関係は何度見ても面白い。
一生考え方が交わることがないでしょうね(笑)
馬にとっては育ての親を選べないからいろいろとパドックなどで馬同士会話してるのかもね...やれ、今朝の調教がきついだのなんのと。
でも、この二人は間違いなく馬のために考えた行動で誰も否定はできないと思います。
あとは、肌が合うか合わないか。
まだまだやりあってほしいですね。 -
的場とボンちゃんさんがいいね!と言っています。
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名は忘れたさんがいいね!と言っています。