老けるな内田

BSで放送されてる『極上空間』とゆう番組。接点のある二人が、トークを交えながらドライブするとゆうモノ。前に『藤波辰爾・長州力』『武藤敬司・蝶野正洋』とゆう、プロレス好きな俺にはたまらない放送があり…録画した事があります
特に藤波辰爾・長州力が笑顔で対談してる姿は感動すら覚えるモノ(字幕無しでは無理)



昨日は『今でしょ』で有名な予備校講師の林修先生が、兼ねてから憧れの騎手としていた、内田博幸との共演
競馬好きの林先生は興奮を隠しきれない様子で、喋りまくるのに対して…内田が笑顔で応えてるのは印象的でした

大井時代の話などを期待したんですが、あまり触れられず大井競馬場で落馬した際のエピソード等を聞く事が出来ました。大井時代に「有望な若手」「次代のエース」とされていた内田が、今や中央のベテラン騎手なんだと思うと不思議な気持ちになる


どうやら最近は取り巻く状況が思わしくないようで、活躍する姿を見聞きする事は少なくなりました
自分が中央から離れてしまった原因の一つには、やはり思い入れのある騎手が減ってしまった事もあります。
チビの頃に南井騎手の追い方が好きでファンになったり、岡部騎手や河内騎手と言った…外見こそ汚いオヤジかもしれないけど、馬上ではそれこそ『職人』と言うべき人達が多数居た時でした騎手は職人だと思っているので、彼らが引退し…外見の格好良さやトーク力ばかり身に付けた騎手が増えてしまい嫌気が差した事

そんな中央競馬において地方出身騎手を応援するのは仕方無い。しかし今度は岩田騎手の暴言にも似た言動やラフな騎乗残念な事に、地方にも職人は激減してしまった…


そんな中で、やはり大井競馬場から初めて中央へ移籍した内田には特別な気持ちがある
後輩の戸崎が移籍した際に

『実力が伴う前に中央へ行ってしまった』
『あと３年は地方で乗ってほしい』

と書きました
それは何より、繰り上がりでスルスルとリーディングを奪取し…自然と集まった有力馬でファンを置き去りにして、ナンバーワンとなってしまった感があったから土日の中央で活躍すれば、庭である南関で手を抜くとゆう日々も少なくなく…そんな事で中央で通用するのか、と思っていた


しかし内田は違った彼がデビューし、若手として奮闘した時代は９０年代の前半…ここから２０００代の間に、どれだけの騎手が志し半ばで引退したのか
南関に４０代の騎手は異常に少ない内田と同世代か少し上の人間である…なぜか

当時、誰もが「石崎隆之 ・的場文男」の壁に跳ね返され、早くに踏ん切りを付けてしまった為。自分のヒーローである二人だから悪くは言いたくないが…
ごく普通に考えれば「独裁政権」に近いモノはあったはず
浦和・川崎・船橋で石崎隆之、大井は的場文男…他の騎手は邪魔しないように

そんな風潮
それでも内田だけは腐らず必死に二人に食らい付き…負けても負けても壁にぶつかっていった

いつしか周囲も認めはじめ、４場の関係者から有力馬の依頼が増えていき年々二人を肉薄していった

そして２００４年…ついに足掛け２０年続いた石崎・的場時代を終焉させた
それでも内田は二人を越えたとは語らず未だに当時の事を忘れずに騎乗しているそう。これは嬉しかった…
同期や後輩が辞めて行く中でも、最後の一人として巨大な壁に立ち向かった内田

かつて君臨した二人がまだ現役で乗り、彼らの強さで現役を退いた後輩達が管理する馬に騎乗している□
しかし、もうご両人が築いた壁はボロボロで、いとも簡単に越えられてしまっています。今や意地を張り合い現役を続けてるような状態

だからこそ内田には老けてもらいたく無い４４歳…１０年前の石崎さん・的場さんは４７歳だ
奮起してもう一度、挑戦し続ける姿を見せてほしい

『いつか大井競馬場の馬でG1を勝ちたい』

クリソライトで制したＪＤＤの際に、彼はこう言った
泣かせるじゃないか


大井競馬場のファンはいつまでも応援しているぞ