東京ダービー(ダービージョッキー)

七不思議ばかりが目立ちますが、ならば現役騎手でダービーを制した人間はどれだけ居るものか□


石崎隆之
張田京
早田秀治
酒井忍
町田直希
金子正彦
本橋孝太
左海誠二

この８人(戸崎、内田は省きました)
このうち、４勝を挙げた石崎さんと２勝の早田パパを除けば現時点で１勝ずつ。またこの１０年間で戸崎以外は全てが初制覇の人間だけです□

名前を見て解るように、現在リーディング上位に位置する騎手は、トップ１０に広げても左海誠二が居るだけ何の何の…南関リーディング上位は、ダービー未勝利騎手だらけである

３２連敗とは言え、的場さんは２着８回・３着４回を誇る□しかし今回騎乗は無いが御神本など連対すらゼロだし、ヒデや森も同じく。あげく今年は騎乗馬すら居ない的場さんをバカにしたいが、出来ない騎手が多数居るのが現実でしょう

鉄人・佐々木竹見さん、船橋の名手だった佐藤隆さんすら生涯で１勝を挙げたのみ□簡単に勝てるレースではない

かと思えば、１８歳でダービージョッキーとなった町田直希や２３歳で制した本橋孝太も居る。彼らからすると……「なんで勝てないの？」と思っているかもしれない

年表を見れば、リーディング騎手にはなれずも渋い活躍を見せた…堀千亜樹、鈴木啓之、一ノ瀬亭なんて名前もある□

彼らは皆、仕事人でした

では現役最多タイの４勝を誇る石崎隆之と戸崎圭太の共通点は何か？
一言、騎乗馬の質が抜けていたのもあるが…大舞台でも平常心を忘れず、馬の力を引き出せる騎手でもある
…まぁ戸崎に関しては４勝のうち３勝は馬かな(笑)

勢い溢れる大胆さと、経験を活かした冷静な騎乗…ダービージョッキーに必要不可欠



そんな中で、今年断然人気が予想されるハッピースプリント吉原寛人である
長いダービーの歴史で他地区騎手の勝利は無い。まぁ当然ちゃ当然…南関の最高峰である東京ダービーなのだから□
ここ数年は中央所属騎手も参加してはいるが、勝ち目の少ない馬での「お客様」でしかない

このまま当たり前のように、吉原がハッピースプリントで勝てば過去５９回の歴史を覆す勝利となる
他地区騎手は短期間騎乗だけに、普段の感覚は中央で言う外国人騎手に近い
全国で腕を慣らした名手が、南関にやって来て活躍するのは別に否定的では無いし…何より吉原騎手は、以前から注目していた追って達者で何より根性溢れる騎乗ぶりは目を引きました
しかしハッピースプリントのヤネが吉原になった時は、複雑…
明らかにクラシックを意識出来る馬が大井にやって来て、御神本でも真島でも無い…一歩引いて南関他場の騎手でも無い

まぁ馬主間の関係など様々な事情は解る…
それだけ吉原の手腕を買われたのだろうが、心のどこかにモヤモヤがあるのは確か

ちょい前なら、師弟関係や一門の流れなど…特にダービーともなれば騎乗騎手だって楽しみな事もありました□
大井の馬に勝たさる為に、川崎の馬を玉砕で潰しに行ったり…またその逆もあった。川島厩舎の的場封じ、レースの勝負を度外視しての違った「勝負」に出る陣営が見られました地方競馬らしい泥臭い攻防

しかしそんな流れは完全に崩壊
何せ昨年、的場さんのダービーパートナーは…かつて石崎さんと太いパイプを築いた、船橋・佐藤賢二厩舎のキタサンオーゴンであるチョイ前なら目を疑うコンビでした


今や南関４場自体に力が無くなり、手を取り合ってダービーを盛り上げる時代です。ついに本命馬に他地区騎手が乗る事になろうとは

南関の意地で、玉砕戦法を仕掛けるような騎手が居たら面白いんだけどなぁ□

空きの騎乗依頼が中央や他地区の騎手になる現状を、リーディング上位騎手は真剣に考えてほしいいくら勝ち鞍を増やした所で…大舞台でお呼びが掛からないのでは話にならない

さてさて、今年は誰がダービージョッキーになるのか






速報

的場さんがダービー当日、１０・１２レースの騎乗無しま……まさか(爆)

明日は全馬分析です