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2014/06/20 21:09
帝王賞 厳選名勝負 2001年
2001年
数ある帝王賞の歴史でも、外国人騎手による優勝はたった一度だけです□それが地方馬騎乗によるモノとなれば、地方全体を見渡しても本当に珍しい事
この年は13頭立てファストフレンドを筆頭に上がり馬タマモストロングに、差し脚堅実なリージェントブラフ、一昨年の大賞典勝ちワールドクリークと言った渋い面子
地方勢は主役を張れる馬は不在ながら、人気に推された的場文男騎乗のドラールアラビアン大井記念を制した馬です
内田が騎乗した金盃勝ちイナリコンコルド、ヤネを石崎隆之に替えてきた後の名馬インテリパワーや、笠松・岩手の強豪であるミツアキサイレンス、トーホウエンペラーが参加□
そんな地方馬の中で、船橋のマキバスナイパーに騎乗したのが当時日本でも、その腕を披露したケント・デザーモでした
当時のデザーモ騎手は、何と3日前の宝塚記念騎乗から帰国し、自国の重賞に騎乗後に…トンボ返りで再び日本に来日帝王賞に騎乗とゆう超過酷なスケジュール
裏を返せば、タダで帰るはずもなく低評価ながら不気味な参戦となりました
レースは大井のイナリコンコルドが逃げる形で、この年もレースを作ったのは地方勢
向正面から岩手のトーホウエンペラーが仕掛け、一気にピッチが上がりますレースを作ったのも、動かしたのも地方馬とゆうのが凄い
これを見るや中央のファストフレンドやワールドクリーク、タマモストロングら有力トコが我先にとスパート一気に形勢は中央勢有利に
しかし帝王賞を、この段階からマクり切るのは至難の業なんです…
この時慌てず騒がずだったのが、石崎隆之とケント・デザーモの二人的場さんもジッとしてましたが…言うまでも無く、後ろから何も出来ず(笑)
直線に入ると、石崎さんらしく迷わず最内を突き強襲
同じく脚を溜めたマキバスナイパーも、馬群の外から一気の脚脚色が違いました
早めに仕掛けた中央勢は総崩れになり、ようやく差して来たのは後方に控えていたリージェントブラフでしたが…既にマキバスナイパーは遥か前
見事に強行軍を乗り切り、名手デザーモが大井で手綱捌きを見せ付けました
帝王賞の歴史において、外国人騎手の優勝はこれが始めて□
このレースは、JRAの短期免許が切れた後に、デザーモ騎手の家庭の事情に伴い、船橋の短期免許を取得する事に
これはチャンスと陣営が、主戦の左海騎手からデザーモ騎手に手替わりするとゆう手段に出ました
勝負の世界…勝つ為に最短距離を選ぶのは当然マキバスナイパーにとって、最初で最後のG1勝ちとなり…そのヤネが自分で無かったとゆう、主戦の左海騎手の心中はうかがい知れるタラレバになってしまうなぁ…
マキバスナイパーはその後も左海騎手とのコンビで、重賞を制覇。JBCでも2着に入る活躍を見せ□南関史に名を刻む名馬となりました
引退後は福島で静養されており、震災の際には怪我を負ったそうですがメジロマイヤーやグラスワールドと共に暮らしているそうです
いつまでも長生きしてもらいたい
外国人騎手を乗せて帝王賞を制した唯一の馬
あえて書かせて頂きました