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2014/06/23 20:59
帝王賞 厳選名勝負 2010年
2010年
長い帝王賞の歴史でも、地方中央合わせて…これだけ豪華な面子が集まった事は無い□
G1馬だけでも、ヴァーミリアン・カネヒキリ・スマートファルコン・サクセスブロッケン・フリオーソ・ボンネビルレコード・サンライズバッカスの7頭
さらにメキメキと力を付けた船橋のセレンに、ダート重賞の常連であるマコトスパルビエロにアドマイヤスバルなど…まさに上半期のグランプリにふさわしい豪華さ
大井競馬場にも久々に3万人オーバーの観客が詰めかけました
このレースで誰よりも勝ちにこだわったのが、船橋のフリオーソ陣営です
3歳から足掛け3年に渡り、中央馬を相手に激闘を繰り広げたフリオーソ。しかしヴァーミリアン、カネヒキリの壁は厚く高い一度も先着出来ずに2着を量産
気付けばG1、2着の回数で日本記録を樹立□
6歳の帝王賞…年齢的にもギリギリ□川島師はヤネの戸崎に
『生涯最高のデキに仕上がった。これが最後のつもりで行って来い』
と伝える
ライバルのヴァーミリアンやカネヒキリとて既に8歳フリオーソにとってのラストチャンス
レースは一番人気のサクセスブロッケンが、押し出されるようにトップ引きフリオーソは落ち着き番手で折り合う
有力勢は全てフリオーソを見る形で進み、いつでも捉えられる位置いつものパターンとなってしまいます…
『絶対に勝てると、自信を持って乗った』
言葉通り、戸崎は番手から動かず…横綱競馬を選択
勝負所で、ヴァーミリアン・カネヒキリ・スマートファルコンらがスパートボンネビルレコード、セレンもエンジンが掛かる
先団は人気馬でゴッた返します
しかし直線を向くと、フリオーソの戸崎は馬なりのままサクセスブロッケンを抜き去り、一気に後続を突き放す
対象的にスマートファルコンやヴァーミリアンらが伸びを欠き…代わってインからボンネビルレコード、真ん中にカネヒキリ、外からアドマイヤスバルの猛追
しかし既に決定的な差を付けたフリオーソは、4馬身差の圧勝ヴァーミリアン・カネヒキリの牙城を破った瞬間でした
『いつもいつも、勝てると思いながらもね…速いのが1頭いるもんで(笑)ファンにはモヤモヤさせたけど、今日は強い勝ち方をしてくれた』
川島師にとってはミツオー以来の帝王賞。2頭ともカネヒキリを撃破した事になります
しかしこのレースは評価が様々
カネヒキリは言うまでも無く病み上がりで1年ぶり。ヴァーミリアンも休み明けでヤネが乗り替わり、スマートファルコンは折り合いを欠き、サクセスブロッケンはよそ行きの逃げの競馬と…
有力馬が力を出し切れたかは疑問だからです
しかし、レースに勝ったのはフリオーソに違いなく08年とはレベルが格段に違う相手を降したのだから立派
川島師にとっても戸崎にとっても、このメンバーに勝てた事は万感の思いだったでしょう
ご存知のように、このフリオーソの優勝から地方馬は目下3連敗…翌年ボンネビルレコードが4着に入ったのを最後に、掲示板に載る事すら無くなりました
この2頭を筆頭に、フジノウェーブ・セレン・クラーベセクレタ・マグニフィカと…中央馬と戦える力を持った馬は、スランプや怪我に泣いたり…皆が南関を去る
アブクマポーロ→メイセイオペラ→トーシンブリザード→アジュディミツオー→フリオーソと繋がれた地方最強のバトンは後継者が現れぬまま…落ちたままです
3年も誰も拾わずに放置された、このバトン…ハッピースプリントが拾っても良いけど
そこは南関馬であって欲しいのが本音ですね
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チョーノさん
トップさん
病と戦う川島さんも『頑張らないと、地方競馬の衰退は目の先まで来てる』と言ってます
強い馬作りを諦めている現状では、夢のまた夢です -
新世代が台頭してこないのは寂しい限りだ
そもそも、名馬とはそう簡単には現れないのかもね