石崎・的場の「どっちでも良いでショー」

□

『ふぅ…暑くなったなぁ。１００勝まで３０くらいか…もう一頑張りだな』

「はいお水です。ご注文は」

『じゃあ…』

がらがら…

「いらっしゃいませ〜スイマセン相席になるんですが、よろしいですか？」



『構わないよ…あっ』

『あっ…』

「お客さんよろしいですか？相席」






□










『なんでここなんだよ』
『知らねーよだいたいなんでお前が来るんだ』
『お前が先に居たのが悪いだろ帰れよ』
『後から来たテメェが帰れ』


「あらっお知り合いだったんですね」

『知らないよこんな大井のタコ踊りは』
『俺も船橋の親バカなんか知らないよ』

「ご注文を…」


『メンチカツ…』
『メンチカツ…』

『なんだよ俺が先だろ！』
『勝手にしろよタコ踊りが…』









『メンチカツ定…』
『メンチカツ定…』


『なんなんだよ俺が先って言っただろ』
『早く言わないからだろが』

「あのぉ…」


『メンチカツ定食』
『なんでメンチカツなんだよ的場文男はコロッケしか知らないってな』
『コロッケが好きなだけで豚カツも食うわ』

『俺がメンチカツにするんだから違うのにしろよ』
『お前が変えろ』
『俺はメンチが食いたいんだ』


「メンチカツ定食二つですね…ったくクソオヤジが…」







……………。






「はいお待ち」


『兄ちゃん。これ同じ？』
「同じですよ」
『的場の方がデカくないか？』
「いや…そりゃ微妙な違いはありますが」

『相変わらず細かいねお前は…黙って食えよ』
『俺はな…お前みたいに行き当たりバッタリな事は嫌いなんだよ□』


『石崎、そこの醤油くれよ』
『待てよお前メンチカツにかけるのか？』
『そうだ』

『メンチカツにはソースだ』
『お前はだろ？俺は醤油なんだよ』
『福岡の田舎じゃソースなんて無かったかもしれねーけどなトンカツソースって書いてあるだろが』

『これはメンチカツだソースなんかかけたら、ご飯に合わないんだよだいたいお前…刺身にソース付けるか？』
『なんで刺身が出てくるんだよ』
『同じおかずだろ。邪道はテメーだ』

『塩分取りすぎると馬の上で暴れるようになるのか？』
『ソースなんかかけて食うから…あんなバカ息子が生まれるんだな』


『なにを！！』
『やるか！！』









『こりゃ石崎と的場でねーか。相変わらずナカヨスだなぁ〜』

『竹見さん』
『７０００勝はしませんので…大丈夫です』

『早く食わねーど、メンチカツ冷めちゃうよ？』

『的場のバカがね…メンチカツに醤油をかけるって言うもんでね』
『石崎はソースですよ？コイツは本当バカ』


『ずぁ〜みんなに決めでもらおうやどっづが正しぃかね〜』


貴方はどっち？

・ソース(石崎さん)
・醤油 (的場さん)





『的場クン……７０００勝は、すないでねぇ？』
『大丈夫です…多分』