名馬会スペシャル〜みんなで救え！栗毛の三冠馬〜

これは…あの日本競馬史上最大のレースが行われてから、１年が過ぎた頃。名馬会に現れた…１頭の新馬が成長する姿を追った物語である


２０１３年 暮れ

ステイゴールド邸

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『えっ？クラブ？行こうぜぇ〜金ならあっからよ』

『ちょっとオルフェ！良い加減にしなさい』
『入るならノックしろやオリエンタルババア！俺は日本最強馬だぜ？自由にして何が悪ぃんだ』
『アンタって子は…(泣)』

『あぁ…気にすんな〜オリエンタルババアがまた騒いでんだ』





□□

『貴方…』
『オリエンタルババアは、いくら何でも言い過ぎだな…』
『あの子、どうしてあんなにグレちゃったのかしら』
『親の顔が見たいモンだ』

『……今互いに見てるんだけどね』
『さておき…アイツも引退したんだ、働かせないとな』
『それなんだけど、今朝これが届いたのよ』


「 私の次に強いオルフェーヴル。後日面接を行う貴様が私の下で働きたいのなら来い！ (株)名馬会」



『これ…明らかに副会長が作っただろ』
『でも…あんな状態で面接に行ったらとても』
『よし！俺がキツく言ってやる』



□ □

『シップ！！』
『………。』
『シップ……間違えたメノ！！』
『………。』
『ジャーニー！！』

『オルフェーヴルだバカ親父！兄貴と間違えんじゃねーよ』
『最近…活躍馬が多くてな…。おいオルフェ！お前、母さんを泣かすような事しやがって』

『けっ…知らねーよ』
『知らないのか！』
『うるせーよ』
『うるさいのか！！』

『何が言いたいんだよ頭おかしいのか？』

『お前の功績は認める…父さんも口高々だ』
『鼻だボケ』

『しかしなぁ…三冠馬ともあろう馬が引退した途端、遊び呆けてどーするんだ』
『どうもしねーよ…』
『ジャーニー兄ちゃんを見てみろ…今日も立派に夜遊びしてるぞ！』
『何が立派なんだよ！』



□□

『ダメだわ…空回りして漫才になってる相変わらず威厳の無い父親よ…』
『アート。こりゃあ俺からも言わないとダメかもしれんな』
『パパはいいわよ〜』

『俺の株を再び上げてくれた可愛い孫だからな放ってはおけない』
『パパ…』



□ □

『オルフェーヴル！！』
『マック爺さんまた説教か？』

『お前ってヤツは！！………何て可愛いんだ』
『はぁ？』

『何か欲しいモノはあるか？お爺ちゃんが買ってきてやるぞ〜』

『ダメだわ…ここの牡は……』



□



『名馬会？なんだそれ』

『現役時代に優秀な成績を収めた馬は…引退後にここで働くんだ。見ろ！お前にも手紙が届いたんだぞ』

『だっる〜〜興味なし』
『父さんもマックさんも、ジャーニーも働いてるんだ！マックさんはな〜長距離部門の部長だぞ』
『親父は？』

『ヒラだ…。だがヒラが居るから会社が成り立ってんだぞ！部長なんか座ってるだけだろ』
『ステイ君…部長の前で言うなよ』

『ださっ…。』
『とにかく面接に行け！父さんからも会長に言っとくからな』

『勝手に決めんなよ』

『オルフェ可愛い牝もたくさん居るぞ』
『けっ…』
『若い三冠馬となれば…チヤホヤされる事間違いなしだ』
『そうよオルフェ！しっかり面接して来なさい』


後日



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『適当にやって適当に帰るか〜ここか？名馬会は。入り口入り口っと…』

『キミ！勝手にビルに入ってはいけないぞ』
『チッ…面接しに会長ってヤツに会いに来たんだよ』
『嘘つけ！どこのチンピラだ！副会長に言い付けてやるぞ』

『ふざけんな！！俺はオルフェ様だぞボケが！離せおらぁ〜』


続く