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2017/12/01 21:27
サンタクロースはいるのか?
誰しもが思ったであろう疑問に答えを書いた新聞社社説がある。
1897年の事である。
ニューヨークにあるサン新聞社へ、8歳の女の子【ローラ・ヴァージニア・オハンロン】からの手紙が届く。
ヴァージニアは学校で友達に「サンタはいる。」と言うと、「いないよ」と言われた。
父親に聞いても「分からないなぁ。そうだ、サン新聞なら分かるかも」とヴァージニアに言った。
ヴァージニアは学校であったこと、父親にサン新聞に聞いてみるように言われた事を手紙に書き、サン新聞社に送った。
届いた手紙はサン新聞社の編集長の目に止まり、記者のフランシス・P・チャーチに社説を使う許可を出し、ヴァージニアへの返答を命じた。
1897年9月21日。
サン新聞の社説欄にヴァージニアへの返事が記載された。
この社説は「世界一有名な社説」として今なお語り継がれている。
「このような素晴らしい質問をしてくれるほどサン新聞社を信頼してくれてありがとう」と、社説はヴァージニアへの感謝から始まる。
「サンタがいないですって?」
「ヴァージニア、サンタはいますよ!」
「サンタがいないって言う友達は、目に見えるものしか信じない、今流行りの疑い病なのでしょう」
「サンタは誰も見た人はいません。」
「でもそれが、サンタはいないという証拠にはならないのです。」
「ヴァージニア。サンタはいるんですよ!」
「愛や夢、詩のような気持ちがあるように、サンタもいるのです。」
この社説は一貫してサンタクロースが存在するとし、それは優しい心だけが、分厚いベールの向こうにいるサンタクロースを見れるのだと結んでいる。
ヴァージニアは、1971年 81歳で亡くなったが、ニューヨーク・タイムズ紙は、
【サンタの友達 ヴァージニア逝く】
と見出しをつけ記事にしている。
別の新聞では、
【サンタに会いに行ったヴァージニア】
と書いている。
本当に大切なモノは、目に見えないモノなのでしょう。