競輪
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2017/02/27 20:30
武幸四郎騎手引退について
2月26日（日）の中央競馬の開催で、四名の調教師、二人の騎手が現役を引退した。
二人の騎手は、今後調教師に転向するということが内定している。
毎年２月最後の開催は勇退する調教師、引退する騎手は数名いますが、今年は一人の騎手引退で、個人的にも感慨深いものがありました。
その騎手というのが、栗東所属（フリー）の武幸四郎騎手。
武幸四郎騎手は、私が大学受験を契機に一時が競馬中継を見なくなった頃に、デビューした騎手ですが、福永騎手とともに競馬中継を見ない人間にも大きく取り上げられ当時から知っていました。
既に日本競馬界のトップに立っていた、武豊騎手の弟ということで、競馬学校に入学した時から話題になり、満を持しての騎手デビュー。
初戦騎乗の前から注目を浴び、幸四郎騎手の初勝利は、周囲の期待以上に劇的でした。
デビュー2日目の読売マイラーズCでの初勝利でなんと前人未到の騎手初勝利が重賞制覇でやってのけたのです（しかも11番人気だった）＜ただしド新人騎手なのにこの時点で重賞挑戦二度目だったいうのは言わないのが約束´＞。
初騎乗初勝利という記録は何年かに一度達成されますが、初勝利が重賞競走というのは、長い日本競馬でも未だに彼一人だけです。
その年、幸四郎騎手は重賞三勝を含む37勝を挙げ、見事1997年のJRA賞最優秀新人騎手賞を受賞。
この年、兄の豊騎手もリーディングジョッキーを獲得し、史上初の兄弟でのJRA賞受賞という快挙を成し遂げました。
その後3年目の1999年に自己最多の62勝を挙げ、関西リーディング6位につけトップ騎手の仲間入りを果たすと、2000年には秋華賞を10番人気のティコティコタックで勝ち、GI初勝利を挙げ、兄のように毎年GIを勝てないまでも、2003年のNHKマイルカップ（ウインクリューガー）、2006年の菊花賞（ソングオブウインド）も制覇。
しかしながら、177ｃｍという騎手としては破格の長身での減量苦や、私生活のトラブルや当時のエージェント制度確立期に結果的にはぶられるなど、諸々の原因でその後の2007年ごろを境目に騎乗機会、勝利数ともに下降し始め、2009年には1999年から連続していた連続年重賞勝利もストップ。2011年にはデビュー以来自己最低の年間7勝に終わる。
※本人は認めないが、私は菊花賞の2007年ごろがピークだったと思う。
しかしながら2013年、名物馬主の松本好雄氏の好意で名牝・メイショウマンボに騎乗することができ、オークス・秋華賞・エリザベス女王杯の変則牝馬三冠を達成するもこれが、最初で最後の年複数回GI制覇になってしまう。
しかし、その後は重賞未勝利の年二桁強程度の勝利数の凡庸な騎乗内容に戻ってしまった上、過酷な減量生活での骨の金属疲労は相当なもので（老人並みの骨強度だったとか）、父の死もあり、調教師を目指すことになり、そして昨日、丁度騎手生活20年の節目に、調教師転向にともなう引退となりました。
JRA通算で9089戦692勝。Ｇ�毅蕎，魎泙狃転�28勝という成績でした。
デビューからずっと見てきたわけではないのでフジＴＶの『ジャンクスポーツ』のイメージが強いですが、一線級の騎手が引退してしまうというのは、寂しいものですが、完全に引退ではなく、来年から新規厩舎を開業していて、調教師として競馬界に帰ってくるので、今度は調教師としての活躍を願います。
今年引退される、菅原泰夫調教師、坪憲章調教師、長浜博之調教師、成島英春調教師、武幸四郎騎手、田中博康騎手、お疲れ様でした。
そして、武幸四郎騎手、田中博康騎手。調教師としての活躍を願っています。
- ティコティコタック
- ウインクリューガー
- ソングオブウインド
- ピーク
- メイショウマンボ
- ジャンクス
