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2017/03/05 01:43
Sportivaの弥生賞展望 >> 弥生
Sportivaの弥生賞展望
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弥生賞は1983年ミスターシービー、1984年シンボリルドルフから、2001年アグネスタキオン、2005年のディープインパクト、2010年のヴィクトワールピサなどを輩出、しかしここ10年では、このレースから皐月賞を制したのはヴィクトワールピサと08年キャプテントゥーレ(弥生賞4着)のわずか2頭
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カデナはGIII京都2歳ステークス(2016年11月26日/京都・芝1800m)を勝利しており、今回はそれ以来、約3カ月ぶりのレースとなる。父は三冠馬であり、リーディングサイアーの大種牡馬ディープインパクトで、兄はGII京王杯スプリングカップを勝ったスズカコーズウェイという良血。父と母の父フレンチデピュティの組み合わせは昨年の勝ち馬で皐月賞2着、日本ダービー1着のマカヒキや、2013年の勝ち馬カミノタサハラと同じ。このコースとは非常に相性の良い配合だ。4戦中3戦で、上がり3ハロン33秒台の差し脚を披露。その瞬発力はマカヒキを彷彿とさせるもので、有力候補だろう。もう1頭の重賞勝ち馬は、年明けのGIII京成杯(1月15日/中山・芝2000m)を勝ったコマノインパルス。3戦2勝で、唯一の敗戦となった葉牡丹賞(2016年12月3日/中山・芝2000m)の勝ち馬は後にGIIホープフルS(2016年12月25日/中山・芝2000m)を圧勝するレイデオロだっただけに相手が悪かったと言える。2戦続けて同じコースで好走を続けているのでコースに不安はなく、上位争いは必至だろう。父バゴは仏GI凱旋門賞勝ち馬。父としても2010年菊花賞馬ビッグウィークを出すなど成功を収めている。3代母(曽祖母)リンデンリリーはGIエリザベス女王杯勝ち馬という日本的な血統馬でもある。ダイワキャグニーは11月の新馬戦(2016年11月6日/東京・芝1800m)、年明けのセントポーリア賞(1月29日/東京・芝1800m)とデビュー2連勝。前走は4コーナー2番手から上がり3ハロン33秒4という瞬発力を発揮しての快勝だった。2着エトルディーニュは続く共同通信杯で2着に入ったように、決して相手に恵まれたわけではない。父キングカメハメハ×母の父サンデーサイレンスという配合は2015年の日本ダービー、皐月賞の2冠馬ドゥラメンテと同じ。ドゥラメンテはダイワキャグニーと同じセントポーリア賞を勝利しており、それに続けるか注目だ。グローブシアターは昨年12月のホープフルステークス3着以来、約2カ月ぶりの出走。半兄にGIジャパンカップ、GI菊花賞を勝ったエピファネイア、全兄にGI朝日杯フューチュリティステークスを勝ったリオンディーズがいて、母シーザリオもGIオークス、GIアメリカンオークスの勝ち馬という超良血馬だ。しかし、兄2頭ともこのレースに出走して1番人気に推されながら、エピファネイアは4着、リオンディーズは2着に敗退。本番の皐月賞でもそれぞれ2着、5着と敗れており、この兄弟にとっては縁のないレースとなってしまっている。そのジンクスを払拭できるか。ダンビュライトは新種牡馬ルーラーシップ産駒。GIIIサウジアラビアロイヤルカップ2着、前走のGIIIきさらぎ賞3着と勝ち切れないながらも重賞の実績は十分だ。父の産駒は1800mより2000mのほうが好成績で、主要競馬場(東京、中山、京都、阪神)の中でも中山での勝率は最もいい数字が残っている。ここはピッタリの舞台だろう。今年は甥のブラックスピネルがGIII東京新聞杯を制し、兄ラブラドライトがGIIIダイヤモンドステークスで2着に入るなど、牝系にも勢いがある。ベストアプローチは昨年の京都2歳ステークスでカデナから0秒4差の3着に入っている。その後2着、6着と結果が出ていないが、父ニューアプローチはGI英ダービー馬で、兄にイギリスとフランスでGIを勝ったレックレスアバンダンがいるという世界的良血馬だ。父の父ガリレオは欧州のトップを走る大種牡馬で、その孫は本馬の他にも昨年の2歳女王ソウルスターリングやGIIIファンタジーステークスを勝ったミスエルテがおり、日本でも大きな注目を集めている。この”血の勢い”に乗りたい。新馬戦を勝ったばかりのがサトノマックスも。ディープインパクト産駒で、母が亜国産という血統は昨年のサトノダイヤモンドを思い起こさせる。母ラシャルマンテはアルゼンチンでダート1400〜2000mの重賞を5勝。母の父インディゴシャイナーはなじみのない種牡馬だが、米国ではGI馬を出しており、その父は大種牡馬エーピーインディ。現在2戦2勝の大物牝馬ファンディーナの祖母の父がこのエーピーインディなので、ディープインパクト産駒の配合としては注目度が高まっているパターンだ。
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