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2017/07/26 21:14
一口クラブの分類・特徴など >> 現在、
一口クラブの分類・特徴など
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現在、日本には大小あわせて20以上のクラブが存在、各クラブを大きく分けると
・ 募集馬の仕入れ系統
・ 募集口数
・ 募集価格帯
によって概ね分類することが可能です。その他にも募集時期、冠名の有無、血統傾向、サービス内容などにさまざまな特色があり、複数のクラブに入る意味もその多様性を満喫することにありますが、ここでは上記の分類軸を中心にクラブの種類を説明します。
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まず、一口馬主クラブは募集馬の仕入れ系統により、「牧場系」と「バイヤー系」に大別されます。
牧場系とは、生産牧場が母体になり運営されているクラブで、提供馬は基本的に主催/加盟牧場の生産馬です。
バイヤー系は、クラブがセリや庭先(牧場との直取引)などで馬を買い付けて提供馬を集めるタイプのクラブを指します。
中には生産もバイイングも行う、両者の中間タイプのクラブもあり、さらには牧場系でも毎年数頭はセリ等で購入した馬をラインナップに入れることもあります。
また、近年は社台グループが巨大化しており、他の牧場系とは異なる特色が出てきたため、当解説では牧場系をさらに
・社台グループが自グループの生産、育成馬を提供する「社台系」
・比較的規模の小さな牧場が多数参画して生産馬を提供する「牧場集合系」
・社台系列以外の単独あるいは少数の牧場による運営「独立牧場系」
に分かれます。
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-社台系
[社台TC、サンデーTC、キャロットC、シルクHC、グリーンF、G1TC]
-牧場集合系
[ユニオンOC、ターファイトC、ローレルC]
-独立牧場系
[ノルマンディー、ロードTO、大樹RC、ワラウカド]
-バイヤー系
[東京TC、友駿HC、TCライオン、広尾TC、ブルー]
-その他
両者の折衷的形態。生産馬も購入馬も片寄ることなく提供
[ラフィアンTC、ウインRC]
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-大口募集と小口募集
各クラブは、提供形態での区別の他に、募集口数の多少に伴う、一口あたりの大小によっても特徴があらわれます。 例えば、同じ社台系で「2,000万の馬に一口出資」する際でも、40口募集の社台TCでは一口50万円となり、大口の金額といえますが、400口募集のキャロットCでは一口5万円と、小口での出資が可能です。
1口あたりの出資比率でみると、40口募集では2.5%、400口募集では0.25%となります。この出資比率がそのまま、出資や月額維持費、配当といったお金の流れにおいての、配分および負担比率に反映されますので、単純に、大口出資はハイリスク・ハイリターン、小口出資はローリスク・ローリターンと考えていいでしょう。
また、クラブによる募集口数の違いは、1頭当たりの出資者人数の違いも生み出します。複数口の出資をすれば、例えば「400口募集で10口出資」は「40口募集で1口出資」と出資比率的には2.5%で同等になりますが、やはりどのクラブでも、1頭あたりでは1口のみ出資する会員が最も多いと聞きますし、当サイトの会員データでも確かにその傾向が見られます。
そのため、小口募集クラブの場合は、1頭あたりの出資者が数百人規模となることで、それだけ競馬場やWeb上での、出資者間の交流や、他の出資者の考えを見聞きする機会も多く、多数の人と共有していることを実感しながらの、小口クラブならではの「にぎやかさ」がある一口ライフと言えるでしょう。
一方、大口募集のクラブでは、1頭の馬あたりの出資者が数十人規模となることで、例えば「馬名応募」や「口取り式応募」の競争率が、小口クラブに比べて10分の1程度にグッと低くなるなど、一口ライフを送る上で、大口クラブならではの「快適さ」が増し、あまり他の出資者と共有していることを意識することなく、より出資馬のオーナー気分が強く味わえます。
100口から200口募集のクラブは、両者の中間的な存在で、ここでは中口クラブと分類します。中口クラブには、規模的にも中堅に位置するクラブが多く、このぐらいの募集口数がちょうどいい方には、まったりと居心地の良いクラブになるでしょう。
それぞれの形態にそれぞれの良さがあり、また出資の選択肢を増やす意味からも、2つ以上のクラブを掛け持ちして楽しむ方が非常に多いのがこの趣味の特徴の一つでもあります。
なお、各クラブの会員数については一般には公表されていませんが、1,000人台から10,000人前後まで様々です。規模を見分ける上では、単純に募集頭数及び口数が多いほど、また売れ行きが好調なほど会員数が多いクラブと考えて頂ければ概ね間違いありません。
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今日はここまで