ルーカス、リシュブール、ミカリーニョ…今

ルーカス、リシュブール、ミカリーニョ…今週デビューする有力馬をピックアップ！（スポーツ報知）
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中央競馬は今週（１９、２０日）も、札幌、新潟、小倉開催。各競馬場で有力２歳馬たちが続々デビューを迎える夏競馬で今週は、どのようなスター候補が誕生するのか―。早速ピックアップしていこう。

　恒例の今週の激アツ新馬戦は、注目馬たちが目白押しの【２０日、札幌５Ｒ・芝１８００メートル】になるだろう。

　日本、香港でＧ１レース６勝（香港カップ、香港マイル、チャンピオンズマイル、天皇賞・秋、マイルＣＳ、安田記念）をあげた名馬モーリスの全弟ルーカス（牡、美浦・堀宣行厩舎＝スクリーンヒーロー産駒）が、いよいよベールを脱ぐ。

　育成先の北海道・ノーザンファーム早来で、馬格、背中、走るフォームに至るまで兄そっくりと評判になっていた馬。１週前はネオリアリズムに食らいつく走り。函館・芝コースで追われた当週も軽快な動きでアピールし、態勢は整った。まだ全体的に子供っぽさは残るが、鞍上にマジックマン・モレイラを得て、４歳時にブレイクを果たした、兄よりも早い初陣から、一気に波に乗りたい。

　リシュブール（牡、栗東・藤原英昭厩舎＝キングカメハメハ産駒）の母ラストグルーヴはエアグルーヴの娘。ウッドチップコースで古馬を外から抜き去った走りは絶品で、初戦からしっかり動けそうだ。

　ショウナンマイティの半弟ゴーフォザサミット（牡、美浦・藤沢和雄厩舎＝ハーツクライ産駒）、ドバイ・ワールドＣ勝ち馬のカーリンを出した母系出身マイスターシャーレ（牡、栗東・松田国英厩舎＝ディープインパクト産駒）、日本ダービー２着サトノラーゼンの半弟マイハートビート（牡、栗東・高橋義忠厩舎＝ゼンノロブロイ産駒）など、９頭立てながら、少数精鋭のメンバー構成となった。

　【１９日、札幌５Ｒ・芝１５００メートル】は、ミカリーニョ（牝、美浦・木村哲也厩舎＝ハーツクライ産駒）、イルーシヴグレイス（牝、美浦・堀宣行厩舎＝ディープインパクト産駒）の牝馬２頭が一歩リードの様相だ。

　前者ミカリーニョの半姉は、昨年のファンタジーＳを勝ったミスエルテ。オークス馬ソウルスターリングとともにフランケル旋風を巻き起こした一頭だ。「前向きでコントロールが利き、跳びも大きい」と陣営も素質の高さを認めている。

　イルーシヴグレイスの母イルーシヴウェーヴは仏１０００ギニー勝ち馬。２歳下の全弟が今年のセレクトセール当歳で史上２番目の５億８０００万円で落札され話題になった。馬格はさほどではないが、芝で小気味いいフットワークを披露しており、父譲りの瞬発力は備えていそうだ。

　札幌２歳戦が好調の藤沢軍団のトラヴィアータ（牝、美浦・藤沢和雄厩舎＝シャマーダル産駒）も調教で動いており、十分に争覇圏。

　【２０日、新潟５Ｒ・芝１６００メートル＝牝馬限定】に出走するデルニエリアリテ（牝、美浦・栗田徹厩舎＝ゼンノロブロイ産駒）は、リアルインパクト（父ディープインパクト）、ネオリアリズム（父ネオユニヴァース）、アイルラヴァゲイン（エルコンドルパサー）の半妹。母トキオリアリティー最後の産駒だが、種牡馬が替わってもハイレベルな競走馬を送る繁殖だけに期待が膨らむ。

　ノチェブランカ（牝、美浦・国枝栄厩舎＝ディープインパクト産駒）の母ナイトマジックはドイツＧ１（独オークス、バーデン大賞）を２勝した名牝。芦毛のコンパクトな造りで、調教で切れる走りを見せており、仕上がりは上々の部類。

　【２０日、小倉６Ｒ・芝１２００メートル＝牝馬限定】では、小倉２歳Ｓ覇者の祖母アルーリングアクト（当時は３歳Ｓ）と母アルーリングボイスをもつアンヴァル（牝、栗東・藤岡健一厩舎＝ロードカナロア産駒）がデビューする。新種牡馬の父は、すでに６勝を挙げるロケットスタートを決めた。スピードの粋を集めた血統で、この条件はドンピシャ。鞍上の武豊が初戦Ｖへと導く。
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今週の注目のメイクデビュー競争など…。