シグナライズ、エントシャイデン、ヴィーダ

シグナライズ、エントシャイデン、ヴィーダ…今週デビューする有力馬をピックアップ！
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　中央競馬は今週（２６、２７日）も、札幌、新潟、小倉の３場開催。先週は札幌で名馬モーリスの全弟ルーカスが颯爽と勝ち名乗りを上げた。新潟２歳ステークスが行われる今週は一体どんなスター候補生が誕生するのか―。早速ピックアップしていこう。

　今週の激アツ新馬戦に【２６日、新潟５Ｒ・芝１６００メートル】をプッシュする。

　最大の注目馬は、シグナライズ（牝、栗東・藤原英昭厩舎＝フランケル産駒）。この欄でたびたび紹介しているが、１４戦１４勝、Ｇ１レース１０勝のパーフェクトレコードを誇る歴史的名馬の父は、種牡馬初年度の３歳世代でソウルスターリング（阪神ＪＦ、オークス）、ミスエルテ（ファンタジーＳ）を擁し、センセーションを起こした。

　今年の２歳世代はすでに、イッツパーフェクト（９着）、タニノフランケル（２着）の２頭がデビューし、ともに１番人気に応えられていないが、本馬の母ワイルドココは、仏Ｇ１・ヴェルメイユ賞（芝２４００メートル）で、凱旋門賞連覇トレヴの２着に入った強豪。モンズーンの子のシロッコ産駒だけに「母の父モンズーン」のソウルスターリングと類似の血統構成になる。良績が集中している牝馬で期待は高まる。

　育成の段階では「秋以降のデビューが目標」ということだったが、６月末の入厩から入念に乗り込み、本追い切りは栗東坂路馬なりで、５４秒７―１２秒３。推進力に優れ、藤原英調教師の評価も高い。フランケル産駒２歳世代初Ｖへ、期待がふくらむ。

　エントシャイデン（牡、栗東・矢作芳人厩舎＝ディープインパクト産駒）の全姉は重賞２勝、今週のキーンランドＣでＶ２を目指すブランボヌール。姉の適距離は１２００メートルだが、調教の柔らかみのある動きを見る限り、弟はマイルまでこなせるイメージだ。栗東坂路、ウッドチップコースで入念に追われており、仕上がりは万全。

　前記のブランボヌールが函館２歳Ｓを勝った２０１５年の３着馬ヒルダ（父ダイワメジャー）の半弟にあたるのがグランサム（牡、美浦・古賀慎明厩舎＝ハーツクライ産駒）。母の父が２歳戦でブレイク中のヨハネスブルグなら目覚めは早い。美浦ウッドチップコースの走りも抜群で、初戦から全開の走りが見られそうだ。

　オークス馬シルクプリマドンナの最後の子供ラストプリマドンナ（牝、美浦・和田正一郎厩舎＝ダイワメジャー産駒）、昨年の札幌２歳Ｓ覇者トラストの全弟ウインスラーヴァ（牡、美浦・上原博之厩舎＝スクリーンヒーロー産駒）、全日本２歳優駿制覇、ＮＨＫマイルＣ２着の２刀流リエノテソーロの父として注目を集めるスパイツタウン産駒のアメリカンファクト（牡、美浦・戸田博文厩舎）など、注目馬がそろった。

　【２７日、札幌５Ｒ・芝１２００メートル】は先週、ラッキーライラック、レゲンダアウレアの２頭が新馬勝ちしたオルフェーヴル産駒フレネシー（牡、栗東・浅見秀一厩舎）が面白い存在。半姉ジェルミナル（父アグネスタキオン）は桜花賞、オークス３着馬。芝での追い切りも動いており、距離にも対応してきそうだ。

　２歳世代で９勝と波に乗るヨハネスブルグ産駒のヴィーダ（牡、美浦・清水英克厩舎）もスピードで負けていない。ブエナビスタが勝った２００８年阪神ＪＦで２着したダノンベルベールを出した母系レベルも申し分なく、函館ウッドチップコースで見せた走りも上々。初戦から動ける態勢は整っている。

　函館２歳Ｓ勝ち馬カシアスを出したキンシャサノキセキ産駒のベルーガ（牝、栗東・中内田充正厩舎）、すでに６勝を挙げる新種牡馬ロードカナロア産駒のスズカローレル（牝、栗東・橋田満厩舎）も仕上がりで対抗する。

　【２７日、小倉・芝２０００メートル】は、日本ダービー馬ディープブリランテの近親のバブリーバローズ（牡、栗東・池江泰寿厩舎＝ステイゴールド産駒）、名牝シンコウラブリイの一族のタイセイトレイル（牡、栗東・矢作芳人厩舎＝ハーツクライ産駒）が一歩リードの様相か。
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２歳世代で９勝と波に乗るヨハネスブルグ産駒のヴィーダと、母父がヨハネスブルグのグランサムが注目！？