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2017/09/16 19:57
武豊騎手が「掟破り」の騎手会長再任! 今
武豊騎手が「掟破り」の騎手会長再任! 今年48歳の"レジェンド"に「後継者」が現れないのは競馬界の「恥」?(GJ)
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JRAは16日、日本騎手クラブの会長に武豊騎手が再任したことを発表した。これで2010年から、3期連続での騎手会長を務めることになる。
騎手会長は元来、任命された騎手が引退まで全うすることが慣例となっていた。しかし、近年はその負担が増大したため、2005年からは騎手会長を務めていた柴田善臣騎手が相談役に退き、10年から武豊騎手が務めている。日刊スポーツによると、その際に「1期2年で、最長でも2期まで」という取り決めを設けていたはずだったのだが......。
「まあ、武豊騎手に継いで騎手会長になるということは、イメージ的には武豊に次ぐ騎手の顔役になるようなものですからね。候補になりそうな人は何人かいますが、なかなか積極的に手を挙げるのも難しいと思います。また、今の騎手会長はあれこれと負担が大きく、本業に影響が出る可能性もあるため、誰もやりたがっていないのが現状のようですね。東京への出張も多いのか、武豊騎手の前はすべて関東の騎手が担当していました。福永祐一騎手や川田将雅騎手、和田竜二騎手、幸英明騎手などは、騎手会長になれるだけの実績や知名度の持ち主ですが、関西所属騎手の負担はより大きくなってしまうため敬遠されがちなようです。
ただ、その一方で近年の武豊騎手の低調は『騎手会長の激務が影響しているのでは』という声もありますね。プロ野球の選手会長もそうですが、昔よりも今の方がやりたがる人は減っているのは確実かと。時代の流れですかね」(競馬記者)
ここ数十年間における競馬界の最大の「至上命題」は、間違いなく武豊騎手の後継者を如何に作り上げるかに尽きるだろう。競馬を単なるオヤジのギャンブルから、昨今の華やかなイメージに変えたのは、胴元のJRAの運営努力も然ることながら、武豊騎手の存在はそれと同等といえるほど大きいように思える。
一年中、ほぼ休みがない日本競馬スケジュールで、競技の第一人者として積極的にメディアに出演し続けている武豊騎手の姿は「競馬の発展に最も大きな貢献を果たした」と述べても決して過言ではないはずだ。
しかし、そんな天才騎手も今年で48歳。現役ながら、すでに「レジェンド」と呼ばれる域に達している。
本人は「最低60歳まで続ける」と息巻いているが、それと武豊騎手の後継者問題は、まったく別の問題だ。60歳まで今のような活躍を続けられるのかは定かではなく、それ以上に騎手会長の任を"押し付け"続けても良い道理はないだろう。
だからこそ、今回の異例ともいえる3期目の再任は、ただただ残念でならない。
いや、言葉を選ばなければ「競馬界全体の恥」と言われても仕方ない状況だ。少なくともJRAは武豊騎手が騎手会長を長く続ければ続けるほど、競馬界がより将来的な深みにはまっていくことを自覚すべき。仮にもし、武豊騎手本人が「やりたい」と言っていても、将来を見据え後任に切り替えるべきだったのは明らかなのだから。
これだけを見ても競馬界が未だ、武豊騎手に「おんぶに抱っこ状態」だということがわかる。実情は異なるのかもしれないが、少なくとも世間的なイメージに大きな相違はないだろう。
騎手会長に限らず、長く業界を牽引し、未だ競馬の象徴的な存在として君臨している武豊騎手。その存在はかけがえのないものであることは確かだ。だが、すでに48歳。50歳で現役を続けるキング・カズこと三浦知良選手も、43歳で未だメジャーリーグで活躍し続けているイチロー選手も、その競技で国民的な英雄となったが、すでに"顔役"の座はとっくに若い選手に譲っているはずだ。「誰かがやらなくてはならない」そう言われ続け、すでに数十年が経過している。
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善臣相談役の語源は、リアルに日本騎手クラブ相談役だったのか…