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2017/10/05 20:18
キタサンミカヅキが十五夜に誕生日の北島三
キタサンミカヅキが十五夜に誕生日の北島三郎オーナーへ捧げる勝利!/東京盃・大井(交流重賞)
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4日、大井競馬場で行われた第51回東京盃(GII・3歳上・ダ1200m・1着賞金3500万円)は、中団でレースを進めた繁田健一騎手騎乗の7番人気キタサンミカヅキ(牡7、船橋・佐藤賢二厩舎)が、直線で外から脚を伸ばして、好位追走から一旦は先頭に立った3番人気ブルドッグボス(牡5、浦和・小久保智厩舎)を捕らえ、1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分12秒1(良)。
さらに3/4馬身差の3着に1番人気ニシケンモノノフ(牡6、栗東・庄野靖志厩舎)が入った。なお、2番人気ショコラブラン(牡5、栗東・浅見秀一厩舎)はニシケンモノノフとクビ差の4着に終わった。
勝ったキタサンミカヅキは、父キングヘイロー、母キタサンジュエリー、その父サクラバクシンオーという血統。8月のアフター5スター賞に続く重賞連勝を飾った。また、この日はオーナーの北島三郎氏(馬主名義は大野商事)の誕生日で、それを祝う勝利となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆キタサンミカヅキ(牡7)
騎手:繁田健一
父:キングヘイロー
母:キタサンジュエリー
母父:サクラバクシンオー
馬主:(有)大野商事
通算成績:43戦8勝(JRA41戦6勝・重賞2勝)
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地方でパワーアップ、一躍ダート短距離の主役にキタサンミカヅキ/東京盃回顧(斎藤修)
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キタサンミカヅキが乾いたダートでも発揮する直線でのキレにはあらためて驚かされた。前走アフター5スター賞でも、同じように直線大外から差し切っているのだが、それは地元馬同士でのこと。たしかに今年のダート短距離路線は混戦と言われていたが、北海道スプリントC、クラスターCをそれぞれコースレコードで制したニシケンモノノフ、ブルドッグボスがゴール前で確実に伸びてきているところを差し切ったのだから恐れ入った。中央オープンからの転入2戦目で内枠に入ったシゲルカガが逃げ、骨折休養明けのコーリンベリーが2番手を追走してという前半3F通過は35秒2。大井1200mのダートグレードとしてはかなりゆったりとした流れ。外枠から好位の4、5番手につけ、直線を向いてあとは前をとらえるだけという理想どおりの展開となったブルドッグボスの左海誠二騎手は、残り200mを切って先頭に立ったあたりで、おそらく勝ったと思っただろう。1番人気のニシケンモノノフも同じような位置を追走し、こちらは6番枠だったために直線ではラチ沿いからしっかりした脚どりで伸びてきていた。キタサンミカヅキは、4コーナーではまだ中団、先頭から6、7馬身ほども離れた位置からそれらを差し切って見せた。先に示した前半3Fが35秒台というのは、東京盃では近年にない遅いペース。勝ちタイム1分12秒1というのも、1999年に岩手のサカモトデュラブが勝ったとき以来となる1分12秒台での決着。
ただこれは単にペースが遅かったとか、低レベルだったとかではない。最近の大井2000mのGI/JpnIやクラシック戦線を見ていてもなんとなく感じていたことなのだが、ここ2年ほど大井の馬場は確実に時計がかかるようになっている。しかも今回は地方同士のアフター5スター賞より、さらにコンマ5秒遅いという決着だった。キタサンミカヅキが転入初戦で快勝したアフター5スター賞はまだ万全の仕上げという状態にはなく「中間の調教があまりいい状態ではなかったので不安でしたのでびっくりしています」と佐藤賢二調教師が驚いていたほどだった。過去今年6月17日の天保山S(12着)を最後に船橋に移籍。そこからわずか3カ月ちょっとで、重賞奪取したばかりかダート短距離の頂点が狙えるまでに仕上げた佐藤賢二調教師の手腕は素晴らしい。加えて、アフター5スター賞に続いて直線大外一気の差し切りを決めた繁田健一騎手の思い切った騎乗も見事だった。ただしその2戦ともに伏兵的な存在。本番のJBCスプリントでは一転、他馬からマークされる存在になるだろうから、そのJpnIの舞台での能力があらためて問われるところ。2着には浦和のブルドッグボスが入って地元南関東勢のワンツー。とはいえ、ともに今年春までは中央のオープンを走っていた。転入後、ブルドッグボスはクラスターCをレコード勝ちし、ここでもほとんど勝ったに等しい内容の2着で、おそらくJBCスプリントへと向かうのだろう。今年は同じような時期に、中央上級クラスのダート短距離路線の馬たちがほかに何頭も南関東に移籍しており、今回ワンツーの2頭は地方への移籍が大成功した例といえる。中央から南関東への移籍が相次いだことについては後に触れる
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武士沢…