2965件のひとこと日記があります。
2017/10/22 22:10
>菊花賞結果を受けてのルーラーシップの種牡馬としての可能性
菊花賞でこんな条件でのレースは今後ないかもしれないほどの最悪のコンディションで行われた今年のレース。荒れるだろうなという予感は、1番人気が勝ったものの3連単は55万超えという大荒れの結果に。私は先行馬・重馬場適性・スタミナ勝負といった部分を重視して予想をしたが、結果は完敗。
レースの回顧としては、心理的に前につけたいという騎手たちの意識がスタート直後から主張する展開になり、1周目スタンド前ではペースが落ち着いたが、3コーナーの手前でまたペースが上がり脱落していく先行勢が多数続出するほどの先行馬にとっては厳しいレースとなった。そもそも前有利の展開になるだろうという想定が甘かったと反省。前につけることがマイナスだとひねって考えることができればもう少し近づけたかもしれないが、ポポカテペトルはたぶん買えないのでむしろ清々しい感じ。
馬場が変われば着順も間違いなく入れ替わるだろうし、この結果で今後についてどうこういうのはあまり意味がないと思っているが、今回このタイミングでクリンチャーを評価できた人は素晴らしいと思う。個人的に今後重賞では通用するほどの能力はないと思っているので、買うならここしかない!というタイミングだったと思う。母父ブライアンズタイムの血、ディープスカイ産駒の重馬場適性などから誰しもちらっとは考えた馬だと思うが、自分としても前走の負け方がよくなかったこと、同じディープスカイ産駒のスピリッツミノルが菊花賞を惨敗していたイメージが強く結局狙うことができなかった。
残念だったのはミッキースワロー。例年の菊花賞であればこのメンバーなら馬券内はあったと思われるレース振りだったので、この馬もキセキとともに中距離あたりを主戦場にして切れ味勝負でディープインパクト産駒の良血馬たちとどこまで戦えるのかを見てみたい。
ルーラーシップ産駒のG1初制覇となったわけだが、今後の種牡馬戦線にも少なからず影響を与えてきそうで、母父ディープインパクトでG1馬を出せたことは喜ばしいことだと思う。血統表を見ても「エアグルーヴ」「ロンドンブリッジ」など昔から見ているものとしては胸が熱くなる。ただ、これだけ近年の活躍馬が並んでいるということは逆に種牡馬としての飛躍は難しいということ。今後のことを考えるとルーラーシップの種牡馬としての将来は決して明るくはないと思うが頑張ってもらいたい。そんな中、ルーラーシップ産駒の長距離適性・重馬場適性について、1着5着とまずまずの結果がでたことで、強みを発揮できる得意な舞台があることがわかったのだけは肯定の結果だった。
ルーラーシップ自身は末脚を武器に追い込んできた馬だったが、産駒には切れ味よりも重馬場適性・トニービンの血が強く出ているイメージなので、京都や新潟などで持続力の必要なレースで狙い目となりそうだ。