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2017/12/07 21:12

(続)「最強」13年産組、失速の背後にあるもの

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■現3歳世代、年長馬相手に善戦
一方の現3歳世代はソウルスターリングを筆頭に、牝馬への評価が高かった半面、牡馬のレベルを疑問視する見方が優勢だった。牝馬の方は見立て通りで、6、7月に古馬混合のG3勝ち馬が早くも出現し、11月のエリザベス女王杯ではモズカッチャン(オークス2着、秋華賞3着)が、年長馬を抑えてG1初制覇。ソウルスターリングは主流路線で牡馬の壁にはね返されたが、桜花賞馬レーヌミノルがマイルチャンピオンシップで4着と健闘するなど、評判通りの質の高さは十分に示した。
大方の見立てを裏切ったのは牡馬の方。10月末のG2、スワンステークス(京都)でサングレーザーが優勝して台頭ののろしを上げると、11月5日のG2、アルゼンチン共和国杯ではダービー2着のスワーヴリチャードがハンディ56キロを背負って2着に2馬身半差の圧勝。翌週12日にはウインブライトが福島記念を勝ち、19日のマイルチャンピオンシップではペルシアンナイト(皐月賞2着、ダービー7着)が、4歳世代主力級のエアスピネルを鼻差だけかわし、G1初制覇。レイデオロがジャパンカップで2番人気に推されたのも、3歳勢の活躍が評価されたため。結果は2着だが、スタートが遅れ気味で厳しい位置から追い込み、左前脚を落鉄していたとはいえ、キタサンブラックをかわしたのは評価できる。3歳牡馬が同レースでの連対(2着以内)は、10年のローズキングダム(2位入線後に繰り上げ優勝)以来だ。

■JRAも「早熟化」促す施策
実はJRAも12年から2歳戦を従来より2週早いダービー翌週に前倒しするなど、「早熟化」を促す施策を進めている。これは「ダービーからダービーまで」を一つのシーズンに見立てる考え方を明確化したもので、生産者や厩舎側も呼応し、6月デビューのクラシック勝ち馬も次々に出ている。重賞も同年から3つ増設され、さらに14年には旧ラジオNIKKEI杯2歳SをG2に格上げし、中山に移設する形でホープフルステークス(今年からG1昇格)を年末に置いた。同レースは14、15年、シャイニングレイハートレーとディープ産駒が連勝したが、両馬とも後に故障で長期休養。シャイニングレイは2年休んだ後、短距離路線で2勝と復活したが、ハートレーは1年10カ月休養。17日にやっと復帰する見通しだ。
JRAの施策には若い馬の名前をファンに浸透させて、クラシックを興行的に盛り上げる意図もあった。結果的に3歳戦のレベルは全般的に上がった感はある。だが、これはどこまでも人間の都合で進んだ話で、長期的に日本馬のレベルが上がるかどうかは別問題だ。一方で、生産者側に早く成熟して早く燃え尽き、早く引退するという“高回転”の市場構造は決して悪い話ではない。実際、功成り名遂げた3歳馬を早々に引退させ、種牡馬ビジネスで稼ぐのは欧米では当たり前のスタイルである。だが、馬券マネーに支えられる日本の競馬と、「高回転」方式の相性はよいとはいえない。レース増設の結果、2歳重賞が少頭数で薄味になった点も含めて、今後、2歳戦のあり方も十分に検証する必要がある。
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日経新聞Web記事より。

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    2017/12/08 08:20 ブロック

  • バンバ・ラルさんがいいね!と言っています。

    2017/12/07 22:50 ブロック