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2017/12/15 00:02

【香港国際競走・総括】短距離だけでなく長距離でも香港馬のレベルが上昇(東スポ)

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10日の香港国際競走には日本馬8頭が出走したが、3年連続の勝利はならなかった。トーセンバジルネオリアリズムが、それぞれヴァーズとカップで3着したのが最高成績だった。
代わりに目立ったのが香港勢の活躍。今年は4レースのうち3つで勝利し、1200メートルのスプリントでは5着までを、1600メートルのマイルでは4着までを独占したほか、2000メートルのカップでもワンツーフィニッシュ。香港馬のレベルが短距離だけではなく、中距離でも着実に上がってきていることを示す結果だった。
レースを振り返ると、今年は前残りの傾向が顕著。ヴァーズは2番手からハイランドリール、スプリントは3番手からミスタースタニングが、それぞれ抜け出して勝利。後半のマイルとカップはビューティージェネレーションタイムワープがともに逃げ切りという結果だった。
特に最後の香港カップは展開が大きなポイントになったレースで、1200メートルの通過は1分15秒76。ここ2年よりも2秒以上遅いペースになったのだから、前が残って当然だった。勝ったタイムワープは確かに鮮やかだったが、このスローペースに加えてノープレッシャーで逃げてのもの。恵まれた印象も強く、春のGIクイーンエリザベスII世Cが試金石のレースになるだろう。
香港カップではネオリアリズムワーザーステファノスといったあたりがスローペースに泣かされたが、マイルでもったいなかったのは4着だったシーズンズブルーム。昨年より1200メートルの通過が1秒近く遅い流れを最後方から進み、しかも大外を回しては、さすがに厳しかった。前走で仕上がりの良さが目立った一頭だけに、その前走がピークだった可能性もあるが、もったいない競馬だったことは確か。もう一度レースを見てみたい馬だ。
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【香港国際競走・現地取材記者の総括】10日の香港シリーズの売り上げは前年比10億円減――。香港で現地取材した記者としては、この事実を真摯に受け止めなければならない。JRA3場開催と並行する番組進行で、3レース目の香港マイルは3連単100万円超の決着。香港カップを目前に海外馬券は“難解”の印象を与えたことも影響しただろうが、前記の数字には驚きしかない。
というのも、世界のトップジョッキーの集結と前年を大きく上回る欧州馬の参戦、A・オブライエン厩舎のGI最多勝記録、さらにはネオリアリズムの春秋制覇の可能性…。日本のファンにも広くアピールする話題が満載だったはずなのに、売り上げに結びつかなかったのはミステリアス。香港競馬は、距離は近くとも遠い出来事なのだろうか。
予想を提供する立場としては、常に冷静でなければならないと思って印を付けている。で、今回の4レースすべての◎を日本馬以外に。これは仲のいい地元記者との雑談が決め手になった。彼は「今年は、どの馬が強いんだい?」と切り出し、こちらから情報を引き出した末、「それなら香港にもチャンスがありそうだ」。
ハッタリではなく自信の表れと判断して、前記の結論にたどり着いた。スタンスは悪くなかっただけに、もうひとつ予想の精度を上げられなかったのが悔やまれる。
馬券の売り上げがレースへの関心度であることは紛れもない事実。さらに競馬マスコミの予想的中率が、これに関わっていることも承知している。
来年から新規オープンするトレセン施設の効果で、香港馬はさらに強さを増していく。今後は日本馬以外の取材のクオリティーを上げることが必須になってくる。確定紙面を読み返し、来年以降の情報収集のノウハウに思いをはせている。

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