スマートフォン版へ

マイページ

2855件のひとこと日記があります。

<< 【3歳クラシック指数】たけし命名キタノコ... ひとこと日記一覧 【チューリップ賞】過去10年の傾向・データ... >>

2018/03/01 23:09

【交流重賞】アンジュデジールが差し切り重賞2勝目/エンプレス杯・川崎

>>
◆第64回エンプレス杯・交流Jpn2(2月28日・ダート2100メートル、川崎競馬場、良)
川崎競馬場で行われた第64回エンプレス杯は、好位のインでレースを進めた横山典弘騎手騎乗の4番人気アンジュデジール(牝4栗東)が直線で外に出して差し切り2着の1番人気プリンシアコメータ(牝5美浦)に1.1/2馬身差をつけ優勝。
さらにハナ差の3着に逃げた6番人気のサルサディオーネ(牝4栗東)が入った。なお、3番人気ワンミリオンス(牝5栗東)は5着、2番人気ミッシングリンク(牝4美浦)は6着に終わった。
昨年5月にJRA500万下を勝ったばかりで挑戦して2着の関東オークス、重賞初制覇を成し遂げたスパーキングレディーカップも川崎。「川崎はもちろん南関東にはいいイメージがあるね。2100メートルは絶対の自信はなかったけど、よく走ってくれた」と昆師は愛馬の労をねぎらった。横山典にとって、このレースは1995、96年にホクトベガで連覇して以来22年ぶりの勝利。
勝ったアンジュデジールは、父ディープインパクト母ティックルピンクその父フレンチデピュティという血統。重賞は昨年のスパーキングレディーC以来で、2勝目。
<<
中央5頭のうちダートグレード勝ちの実績がある4頭が単勝5倍以下という拮抗した人気となり、しかし1頭だけ蚊帳の外という人気(34.2倍、6番人気)だったサルサディオーネがレースをつくった。
TCK女王盃に続いて、逃げる可能性のある馬が何頭かいたなかで、ハナをとったのは抜群のスタートダッシュを見せたサルサディオーネTCK女王盃では控えて結果が出なかったプリンシアコメータも行く気を見せたが、内外の枠順の関係もあって2番手からとなった。
川崎2100m戦では1周目のスタンド前でがっつりペースが落ちることも珍しくない。実際に一昨年も昨年も4コーナー手前の残り1600mから800mの向正面中間までのラップは13秒台後半から14秒台に落ちて、その4Fぶんのラップ合計は一昨年が56秒0で、昨年が55秒4というものだった(いずれも良馬場)。昨年などは中団にいたヴィータアレグリアがスローペースにしびれをきらしてスタンド前で一気に先頭に立つという場面があり、それをぴたりと追走したワンミリオンスが直線で抜け出した。
しかし今回はそうはならなかった。残り1600mからの1Fこそ14.0だったが、その後は12.4 - 13.0 - 13.5で、合計は52秒9。道中のペースが緩んで最後の瞬発力勝負になれば、距離に不安のある馬でもある程度対応できてしまうことがあるが、今回は中盤でペースが緩まなかったぶん、上り3Fが40秒0とかかって底力が問われるレースになった。
逃げたサルサディオーネが粘るところ、わずかにハナ差とらえ、1番人気の面目を保ったのがプリンシアコメータ。先行してこの距離でしぶといところは見せたが、最後の追い比べで伸びきれなかったのは、勝ったアンジュデジール、逃げ粘っていたサルサディオーネよりも1kg重い55kgという斤量の差はあったかもしれない。
収穫があったのは、緩みのないペースであわやの3着に粘ったサルサディオーネだ。昨年秋以降、大きな差をつけられての二桁着順が続いていたが、レパードS2着以来の好走となった。これまでの連対実績が中京、新潟で、事前の調教師コメントにもあったように、左回りでの好走が目立つ。
大井移籍後牝馬同士のダートグレードで3着3回と好走しているわりには7番人気と意外に人気を落としたラインハートも、あとひと押しという4着。中団追走から、上り3Fでは勝ち馬(39秒4)に次ぐ、39秒7の脚を使ってしぶとく伸びた。中央時代は芝の短距離が主戦場だったが、ダートの中距離以上では長く脚を使うことができる。展開やメンバー次第で、いずれチャンスはありそうだ。
残り800mからのペースアップに追走一杯になってしまったのが、差のある5着のワンミリオンスと6着のミッシングリンク。このレース連覇と復活を賭けたワンミリオンスは、馬体重プラス11kgは減っていたぶんを戻したものでポジティヴにとらえられたが、56kgの斤量に加え、前述のように展開が昨年とはまったく違った。昨年、TCK女王盃からこのレースを連勝したときの勢いを取り戻せていない。ミッシングリンクは、3番手外目追走ということでは前走TCK女王盃と同じだが、今回は勝負どころでの手ごたえがまったく違っていた。
ダート牝馬戦線は混沌としてきた。レディスプレリュードを圧勝して、JBCレディスクラシックが直前回避となったクイーンマンボが復帰したときにどうかだが、それがなければしばらくは今回のメンバーで、展開やコース適性次第で勝ったり負けたりということになりそうだ。

お気に入り一括登録
  • アンジュデジール
  • プリンシアコメータ
  • サルサディオーネ
  • ワンミリオンス
  • ミッシングリンク
  • ホクトベガ
  • キングレディー
  • グレード
  • ヴィータアレグリア
  • ラインハート
  • ポジティヴ
  • クイーンマンボ

いいね! ファイト!