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2018/04/18 19:45
【JRA種牡馬新時代】ディープインパクト「3歳超低迷」で迎える新たな世界(GJ)
略)今年かつてクラシックで勝ちまくったディープインパクト産駒が全くと言っていいほど活躍していないのだ。過去には3年連続で桜花賞を勝ち、皐月賞もここ3年で2勝と素晴らしい成績を残してきたが、今年は普通の種牡馬に格下げしたように走っていない。特に3歳馬の成績は酷く、桜花賞も皐月賞も3着以内に一頭もいないというのは極めて珍しい。
ちなみにこの傾向は昨年秋から出始めており、ダノンプレミアム以外にG1レースの優勝馬はいない(※また、今年の古馬重賞も勝利がカワキタエンカの牝馬限定の中山牝馬S1だけで古馬混合重賞は0で早熟早枯れ傾向が酷くなってみえる)。前にもディープインパクトが走らず社台グループの悩みの種になっていることをお伝えした。というのも、今年のディープインパクトは種付け料が昨年から1000万円アップの4000万円となっている。地方なら豪邸が建つこの種付け料は世界最高峰であり世界最高の種牡馬が走らないとなれば、それこそ大恥になるからだ。そしてそれは夏のセレクトセールに大きく影響することになる。
しかし大阪杯はハーツクライ産駒のスワーヴリチャードが勝ち、桜花賞はロードカナロア産駒のアーモンドアイ、皐月賞はオルフェーヴル産駒のエポカドーロが勝利。大阪杯は期待のアルアインが3着、桜花賞は武豊騎乗のマウレアがまったく歯が立たず5着でトーセンブレスが4着、そして皐月賞はキタノコマンドールが最高の5着でワグネリアン7着という結果。特に皐月賞はダノンプレミアムが勝つだろうという空気があったため、回避が決定した時に関係者は相当ショックを受けたようだ。また桜花賞と皐月賞を新種牡馬が勝利した事実は大きく、一部の馬主は夏のセレクトセールに向けてディープインパクト産駒ではなく、他の種牡馬に予算を振り分けるという声もあるようだ。
仮に種付け料600万円のオルフェーヴル産駒や500万円のロードカナロア産駒なら、種付け料3000万円※当時(2016〜7年)のディープインパクト産駒よりもはるかにお手頃価格になるはず。予算に上限が無さそうなサトノの里見氏や金子氏といった大物馬主ならともかく、中小馬主にとって1億円にも達するであろうディープインパクト産駒はかなりの博打になってしまう。それなら同じ予算で他の馬を数頭購入したほうが、預託料はかかるがリスクが分散されて楽しみが倍増するというもの。ディープインパクト産駒が不振であればあるほど、そういった空気は蔓延していくだろう。「昨年ディープインパクトを付けた一部の牧場は戦々恐々としていますよ。今年より1000万円低いとはいえ、種付け料3000万円も相当な金額です。中堅種牡馬のハービンジャーなら12頭分の料金ですからね。そういった牧場の場合、ディープインパクト産駒の活躍が牧場の命運を握っているといっても過言ではありません」と牧場関係者が語るように、かなり深刻な状況といえるだろう。
天皇賞・フローラSやダービートライアルの青葉賞には期待のディープインパクト産駒も何頭か出走する見込みであり、一気に勢力図を塗り替えるような走りを見せるかもしれない。しかし最後の頼みの綱と呼べるダノンプレミアムが出走予定のダービー次第では、JRAの種牡馬は新たな時代を迎えるかもしれない。
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日本のディープ産駒1強時代も曲がり角か??