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2018/05/23 21:08
競馬のプロも頭を抱えて大混乱。 ダービー直前「3歳牡馬ランキング」
牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞(4月15日/中山・芝2000m)は、大本命と目されていたダノンプレミアム(父ディープインパクト)が、レース1週間前に負傷によって回避を表明。一気に混戦ムードとなる中、7番人気のエポカドーロ(父オルフェーヴル)が戴冠を遂げた。以下、2着には9番人気のサンリヴァル(父ルーラーシップ)、3着には8番人気のジェネラーレウーノ(父スクリーンヒーロー)が入線。人気上位馬がことごとく馬群に沈んで、波乱の決着となった。その後、クラシック第2弾となる日本ダービー(5月27日/東京・芝2400m)への最終切符を巡って、3つのトライアルが行なわれた。GII青葉賞(4月28日/東京・芝2400m)はゴーフォザサミット(父ハーツクライ)、GII京都新聞杯(5月5日/京都・芝2200m)はステイフーリッシュ(父ステイゴールド)、そしてオープン特別のプリンシパルS(5月5日/東京・芝2000m)はコズミックフォース(父キングカメハメハ)が勝って、それぞれダービーの出走権を手にした。こうして、ダービー1週前の時点で21頭が出走登録。クラシック本番に突入してからも目まぐるしく戦況が変わり、日刊スポーツの木南友輔記者はこんな感想を漏らした。「ここ数年で(勢力図が)最もよくわからなかった世代です。巷で言われているように、ディープ産駒の不調があったこともあるのでしょうが、ノーザンファーム生産馬、育成馬の”使い分け感”が色濃くなって、各馬の実力比較が難しくなった印象があります。今後、その傾向は一層増していくでしょう。その意味でも、しっかりと2歳戦の分析をしなくてはいけないと、痛感させられましたね」
そんな状況の中オリジナル番付を発表したい。
1位は、前回万票から4ポイント落とすことになったが、ダノンプレミアムが何とかその座を死守した。実力は世代屈指だが、皐月賞の一頓挫がダービーにどこまで影響するのか、気になるところだ。↓
「皐月賞は、完調な状態で出走できていれば勝てたと思っています。なにしろ、皐月賞に出なくても、弥生賞におけるTF指数(※市丸博司氏が独自に編み出したデータ指数)をもってして、全体の2位の数値を保持していますから。能力的には実質1位と断言できます。ダービーで問題があるとすれば、先行脚質であることと、体調が持続しているかどうかということ。早め早めの競馬で突き放すという芸当は、マイル戦とか、舞台で言えば中山や阪神向き。直線の長い東京で、しかも2400mのレースで『まったく問題はない』とは言えません。弥生賞以来となりますから、急仕上げで完調でないとなおさら不安が増します。それでも能力だけで勝ってしまう可能性も否定はできませんが…
2位は、前回3位だったブラストワンピース(父ハービンジャー)。皐月賞に出走しておらず、ハイレベルなメンバーとの対戦はないが、はたして…↓
戦ってきた相手のレベルは微妙な評価になるんですが、これだけ混戦の世代ゆえ、新馬、ゆりかもめ賞(2月4日/東京・芝2400m)、毎日杯と3連勝してここまで無敗なのは、大きな魅力です。昨年のオークス(東京・芝2400m)でモズカッチャンが2着となって、ハービンジャー産駒も3歳春には間に合うことがわかりました。とはいえ、毎日杯以来という”異色のローテーション”だけに、直前の気配をきちんとチェックすることが重要になります」
3位は、皐月賞を制したエポカドーロが圏外から一気に浮上。ただ、皐月賞制覇は「展開に恵まれた」という見方もあり、識者たちの見解も高ポイントか、ポイントなしという正反対の評価に分かれた。
4位は、前回2位のワグネリアン(父ディープインパクト)。皐月賞で7着という結果に終わり、11ポイントも減らした。昨秋には1位の評価を受けていたが、大一番での巻き返しはあるのだろうか。
混戦”を物語るように、5位には3頭がランクインした。皐月賞2着のサンリヴァル、3着のジェネラーレウーノ、そして5着のキタノコマンドール(父ディープインパクト)。
大混戦で迎える3歳世代の”頂上決戦”。ひと筋縄では収まりそうにないが、競馬界最高峰の舞台にふさわしい、白熱した戦いが見られるはずだ。
※Sportiva、より