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2018/05/31 20:59
『交流重賞』さきたま杯】サクセスエナジー重賞2連勝コンビ4戦4勝の松山「期待通り
浦和競馬場で行われた交流JpnII「さきたま杯」(ダート1400メートル)は、1番人気のJRAサクセスエナジー(牡4・北出)が、船橋のキタサンミカヅキとの激しい追い比べをハナ差制して重賞2連勝を飾った。勝ち時計は1分26秒2(良)。
これでコンビ4戦4勝とした松山は「3角で外に出してから反応してくれて期待通りの走り。接戦だったが、馬が頑張ってしのいでくれた。これからの馬だし、充実しているので楽しみ」と振り返った。
★2着キタサンミカヅキ(5番人気、船橋)=繁田健騎手「流れはちょうど良かった。勝ったと思ったが、もう少し前に行っても良かったかもしれないね」
★3着アンサンブルライフ(9番人気、浦和)=的場文騎手「健闘。本気で走ればこれぐらいやれる馬」
★4着グレイスフルリープ(2番人気、JRA)=武豊騎手「周りが速かったからハナへ行くのはあきらめた。もう少しゆったり走らせるのが理想」
★5着トロヴァオ(8番人気、大井)=御神本騎手「距離は短い方が乗りやすいが、マイルぐらいが一番いい」
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さきたま杯を制したサクセスエナジーは、父キンシャサノキセキ、母サクセスアイニー、母の父ジャングルポケットという血統。北海道新冠町・タニグチ牧場の生産馬で、高嶋哲氏の所有馬。通算成績は11戦6勝(うち地方2戦2勝)。さきたま杯は、北出成人調教師、松山弘平騎手ともに初勝利。
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結論から言ってしまえば、ハイペースの先行勢のうしろについていって強い競馬をしたのがサクセスエナジーで、小回りの浦和でも末脚を生かす自分の競馬に徹したのがキタサンミカヅキ。3着に伏兵アンサンブルライフが入り、南関東勢が2、3着に入った。7番枠のノブワイルドが互角のスタートから行く気を見せ、4番枠のネロも譲らない構え。1コーナーを回るところで外のノブワイルドがハナを取りきり、外枠のグレイスフルリープは3番手から。最初の3F通過が35秒1というハイペースとなって、先行勢総崩れ。レースの上がりは38秒6もかかり、37秒台で上がった2頭による直線叩き合いとなった。勝ったのは1番人気に支持されたサクセスエナジー。2番枠からのスタートで、すぐ外のネロが速いと見ると、すぐに控えて外に持ち出すような素振りを見せたが、ナガラオリオンに外でフタをされる形となってそのまま内を進むことになった。2走前のコーラルSでは馬群の中で砂をかぶって能力を発揮できなかったため、おそらく砂をかぶらないところに持ち出したかったのだろう。一方、末脚勝負のキタサンミカヅキは最初から行こうという意志はなく、外の行く馬を行かせ控えての追走。2コーナーでは後方3番手だが、ユッコはすでにペースについて行けない感じで、流れに乗っている馬のなかではほとんど最後方といってもいい位置を追走した。直線220mの浦和で後方から直線一気というのはよほど能力が抜けているか、特異な展開にでもならない限り難しく、ある程度ペースが流れたときには残り600mあたり、つまり3コーナー手前からしっかり脚を使えた馬が勝ち負けになるパターンが多い。結果的にハナ差2着ではあったが今回そのレースをしたのがキタサンミカヅキ。3コーナー手前から一気に勢いをつけて位置取りを上げていくと、4番手で外に持ち出そうとしていたサクセスエナジーは、むしろキタサンミカヅキの勢いに連れられての進出。前の3頭はすでに勢いを失い、直線は2頭の追い比べ。鞍上の2人もわからなかったという写真判定の結果は、サクセスエナジーが先着。判定写真を見ると1目盛りにも満たないわずかの差で、1kg余分に背負っていたキタサンミカヅキにとっては不運だったとしかいいようがない。勝ったサクセスエナジーはまだ4歳でもあり、前走かきつばた記念より2kg増の56kgとなっての勝利ということでは、今後の期待も高まる連勝となった。次走はプロキオンSとなるようだが、さらに上のJpnI、JBCスプリントを目指すということであれば、確実に出走枠に入るためには、どこかであとひとつは重賞を勝っておきたいところ。キタサンミカヅキは、大井の長い直線でこそと思って軽視してしまったが、小回りコースでもしっかり長く脚を使った。上り37秒2は当然のことながらメンバー中最速。前が競り合ってのハイペースに恵まれた面もあるが、直線が短くても3コーナーから存分に末脚を発揮できることを示した。連闘で臨んだ9番人気アンサンブルライフが3着。中団を追走し、着狙いで拾った3着と言えなくもないが、昨年のこのレースでも地方最先着の4着と好走していた。例は上げないが、あらためて小久保智厩舎の連闘はちょっと怖い。グレイスフルリープは4着で、結果的に2戦続けての好走がないというジンクスが続いた。逃げたノブワイルドは7着。ベストウォーリアは9着惨敗