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2018/06/06 23:27
新馬戦スタート「2018年この新種牡馬を狙え!」(アサ芸
新馬戦がスタートする。注目すべき新種牡馬は?はたして昨年のロードカナロア、オルフェーヴルの様に初年度からクラシック馬を輩出できるか。狙いどころを選抜解説。
まず最初に取り上げるべき種牡馬は14年のワールドベストホースランキングで1位となったジャスタウェイ。その実績にふさわしく登録頭数も138頭と最も多い。社台スタリオンで繋養されているように、繁殖牝馬の質も高いのだ。
自身は4歳秋に覚醒したとはいえ素質自体は早い時期から注目されていた。その特徴は、産駒にも伝わっていくことだろう。晩成傾向のある父ハーツクライとは違い馬が本格化するのも早そうである。牧場関係者も賛辞を惜しまない。
「産駒は体がしっかりしているうえにスピードが豊か。気性も素直なので仕上げやすいですよ」
得意とする距離は自身と同じくマイルから2000メートルあたりだろう。素質に富んだ産駒は、そこで父譲りの爆発力を発揮しそうである。
「母親がコテコテのアメリカ血統なのでダートも悪くないでしょう。それは自身が泥んこ馬場の安田記念を勝ったことでも証明済みです」(競馬ライター)
13年のJRA賞最優秀ダートホース、ベルシャザールも楽しみな種牡馬だ。
母父にサンデーサイレンスが入ったキングマンボ系で血統背景からして期待値は高い。数々のアクシデント(ノド鳴り、骨折、靱帯炎)を乗り越えてダートで大成したが、芝のホープフルS勝ちの他ダービー3着という成績も残している。クラシックでも走れる芝適性に加え芝がダメでもダートでツブシが利く万能型タイプと言える。
「それで50万円という格安の種付け料なのだから人気を呼んで当然。ベルシャザールは黒光りした雄大な馬格をしていますが産駒も父に似て見栄えのある馬が多い。そのがっしりとした体型から繰り出す力強いフットワークが魅力でしょう」(馬産地関係者)登録頭数は、ジャスタウェイに次ぐ124頭を数える。
内国産では、非サンデーサイレンス系の貴重な種牡馬トーセンジョーダンも気になるところ。
天皇賞・秋をレコードで制したようにスピードとスタミナを兼備しているのが魅力だ。しかも春の天皇賞でも2着するなど、長距離適性も備えている。先にデビューした半弟のトーセンホマレボシも初年度産駒から重賞ウィナーを出しており、種牡馬として成功する条件はそろっている。産駒の登録頭数は74頭と決して多くはないが期待していいのではないか。トレセン関係者が言う。
「その期待値は初年度にノーザンファームが12頭(全てサンデー系牝馬)の種付けをしたことでも証明できます。注目馬はその12頭のうちの一頭、栗東・池添厩舎のバンクショット(牡)ですね。母バプティスタは重賞勝ち馬こそ出していませんが、イースター、デウスウルトなど重賞入着馬は多数。そう考えると、一定レベル以上の活躍馬が出る可能性は高い。今はじっくりと鍛え上げているところで秋以降のデビューとなる予定です。産駒は父に欠けていた切れ味がアップするかどうかがカギとなるでしょう」
ノーザンが切れ味に定評のあるサンデー牝馬を徹底して付けたのもそこに狙いがあったからだ。
朝日杯FS、NHKマイルCと2つのGIを制した名マイラーグランプリボスも注目の一頭だ。父サクラバクシンオーはスプリンターズS連覇等短距離重賞を5勝した歴史的なスプリンター。種牡馬としても優秀で高松宮記念を勝ったショウナンカンプやビッグアーサーを輩出している。グランプリボスはその後継馬として期待され初年度からサクラバクシンオー産駒としては過去最高となる123頭の牝馬に種付けされた程だ。
「外国産種牡馬なら重賞未勝利でも産駒に米GI勝ちがいるダンカークに魅力を感じます」と推すのは競馬ライターである。日本における初のアンブライドルズソング系種牡馬だが既にマル外として結果を出している。競馬ライターが続けて解説する。
「フォンタネットポーが3勝を挙げた他キープアットベイ1戦1勝コスモオヌール1戦2着という様に産駒の勝ち上がり率の高さもあってか初年度から人気を博しています。登録頭数は115頭。産駒は総じてフットワークに切れがあると評判です。期待馬として挙げたいのは尾関厩舎のグランソヴァールでしょうか。6月の東京でデビュー予定ですが500キロを超える巨体が繰り出す走りはダイナミックそのもの。それでいて動きに硬さもない。
最後に隠し球的な種牡馬を。それがダートの交流重賞で活躍したシビルウォーだ。中央での産駒勝ち上がり率5割強のウォーエンブレム(米2冠馬)が残した、現在のところ唯一の後継種牡馬である。そのせいか、思いのほかいい肌馬と交配。登録頭数は38頭と少ないものの、産駒の多くは父譲りの柔らかい芝向きの筋肉をしているという。以上6頭