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2018/07/17 21:14
【マーキュリーC】1番人気のミツバが連覇直線抜け出して快勝3着までJRA勢が独占
◆マーキュリーカップ・交流Jpn3(7月16日盛岡競馬場・ダート2000m・14頭立て)
ダートの中距離重賞は、1番人気に推された昨年の覇者ミツバ(牡6歳、栗東・加用正厩舎)が松山弘平騎手を背に直線で抜け出して快勝。連覇を飾った。2着には4番人気のヨシオ(戸崎圭太騎手)、3着に2番人気のフェニックスマーク(横山典弘騎手)が続き、JRA勢が1〜3着まで独占した。
◆ミツバ 父カネヒキリ 母セントクリスマス(母の父コマンダーインチーフ) 牡6歳 栗東・加用正厩舎 馬主・協栄 生産者・北海道日高町タバタファーム
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レースの流れをつくったのはヨシオ。1〜2コーナーからは見るからにスローペース。岩手競馬で公式に発表されるラップタイムは上りの4Fと3Fだけでそこから計算すると1200m通過が1分15秒6で、最後の800mが47秒9。この週末の開催の盛岡ダートは前残りの馬場。ミツバの勝因は、能力の高さに加えてコース適性の高さというべきか。盛岡のダートで行われるマーキュリーCや南部杯は、予想の段階で「リピーターが活躍する」ということがよく言われるが、今回のミツバは、レース運びまで昨年とそっくり。前半は、前で集団を形成した中央有力勢のうしろを追走、3コーナーあたりで差を詰めにかかり、外からまくるように、追って追って、叩いて叩いて、ゴール前で差し切った。昨年はJBCクラシックでコンマ2秒差の3着、チャンピオンズCでコンマ4秒差の6着という惜しいレースがあったがGI/JpnIで勝ち切れないのは、最後の一瞬で使える脚が少し足りないからと思われる。人気を二分したフェニックスマークと、4コーナーからは馬体を併せての追い比べになるかとも思われたが、フェニックスマークはそこから伸びる脚がなく、2着のヨシオから4馬身離れての3着。4連勝でオープンのブリリアントSまで制していたが、さすがにGI/JpnIで上位を争ってきたミツバとは経験の差があった。経験の差といえば、地方馬の中では期待の高かった2頭、ドラゴンエアルが4着で、エンパイアペガサスは7着と明暗が分かれた。ドラゴンエアルも昨年とほとんど似たようなレースぶりだった。道中はミツバと同じような位置を追走し、直線では中央有力勢の争いに食い下がった。昨年が勝ったミツバから1秒差の5着で、今年は1秒2差の4着だから、昨年同様に持てる力を発揮した。一方のエンパイアペガサスは、前述のミツバやドラゴンエアルをすぐ前に見る位置を進んだが、4着のドラゴンエアルからも1秒離されての7着。前走1800mのレースの上り3Fが37秒8のところ、エンパイアペガサスは37秒6だったが、それが今回は同じ良馬場で、1000m通過はほとんど同じ1分3秒台。それでいて距離は200m延長し、上り35秒台の勝負となっては、レースの質が一段階も二段階も違う。エンパイアペガサスがこのレベルの相手と互角に戦うには、そうした相手との経験値を上げていく必要があった。
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